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祝宴
「祝宴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祝宴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「軍用鮫」より 著者:海野十三
楊《ヤン》博士は、いまや得意満面、手の舞い足の踏むところを知らなかった。さっそく
祝宴を命じたところへ、猛印首都の軍政府委員長チャンスカヤ某から、電報がついた。さ....
「仇討三態」より 著者:菊池寛
いかと思ったが、悪意のある世評が、「あれ見よ。鈴木忠次郎は、面目なさに幸太郎殿の
祝宴から逃げたぞよ」と、後指を指すことは、目に見えているように思われた。 きか....
「鰊漁場」より 著者:島木健作
いうとどっと笑い声が起った。監督と二人の親方に聞こえよがしに彼らは言うのだった。
祝宴(?)がおわるとみんなは立上った。と、すぐそばにいた若い男が、源吉の横へずー....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
、土器、斗掻、餅を合せて二百組ほど諸方に送った。 二日の能が済んだ後、稽古所で
祝宴があった。能の
祝宴も皆弟子中の持寄りで、極めて質素な平民的なものであった。 ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
ギン連邦の女大使ゴールド女史の機嫌は、辛うじて、直ったようであった。 それから
祝宴は、順調に進んだ。 共産主義から出発したアカグマ国は、途中でいつの間にか、....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
れた引手茶屋の、大尽は常客だったが、芸妓は小浜屋の姉妹が一の贔屓だったから、その
祝宴にも真先に取持った。……当日は伺候の芸者大勢がいずれも売出しの白粉の銘、仙牡....
「小公女」より 著者:菊池寛
ミンチン女史は急に歩き出しました。女史は今にも部屋から飛び出して、今たけなわな
祝宴をやめさせてしまおうと思っているようでした。 「莫迦にしている。あの子は今私....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
るか 〔巻十九・四二八四〕 道祖王 天平勝宝五年正月四日、石上朝臣|宅嗣の家で
祝宴のあった時、大膳大夫|道祖王が此歌を作った。初句、「あらたしき」で安良多之の....
「餅のタタリ」より 著者:坂口安吾
てきたに相違ない助六も、天を怖れる風もなく、列に並んで新年遥拝を終った。 さて
祝宴がはじまったとき、平吉はいよいよすッくと立上って、ツリ竿とビクを差上げて、 ....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
の首尾を祝して例の飲めや歌えをやったことは申すまでもありません。けれどもセラダは
祝宴の途中から親友をおいてき堀にして、小夜子サンを片隅にとらえて、たのむ、拝む、....
「犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
して、と涼しい顔をするのだった。そのうちに料理屋やクラブが恋しくなる、ごちそうや
祝宴に招ばれるのが待ち遠しくなる。やがてはわが家へ有名な弁護士や役者の出入りのあ....
「チェーホフの短篇に就いて」より 著者:神西清
月は理解されるのに、星の方は仕上げがしてないのだから」(大意)とは、一八八八年『
祝宴』を書いた直後に彼が自分に加えた批判であった。またその翌年には、『オブローモ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
学業|成就してもはや学校を退くという時分には、まずめでたく事が済んだというてまた
祝宴を開き、その後もし官につくような事がある時分には吉日を選んで大いなる
祝宴を開....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
婚菓子を分配して、親戚、朋友の家に送呈するを例とすという。 日本にては結婚式の
祝宴は新郎の父母の宅において行い、西洋にては新婦の父母の宅において行うの別あり。....
「西航日録」より 著者:井上円了
英日本人およそ七、八十名、一同相会し、はるかに天皇陛下の万歳を祝し奉り、日本食の
祝宴を開く。余、言文一致体をつづりて、 千万里隔つる旅の外までも今日のよき日を祝....