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祝日
「祝日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祝日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
眺めるという気分にもなれず、花を生けるような物も具えていないので、さきごろの天長
祝日に町内の青年団から避難者に対して戸毎に菊の花を分配してくれた時にも、その厚意....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
分の感じが浮かぶはおろか、まだ季節の見当さえもつかなかった。 その年から新たに
祝日と定められた四月三日は、木曾路で初めて迎える神武天皇祭である。その日は一般に....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ているな。おい川上、今日は貴様の誕生日――じゃないが、何か、ああ――つまり貴様の
祝日なんだろう」 「うん、まあその
祝日ということにして、さあ一杯ゆこう」 「やあ....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
五年来、久しぶりに――一昨日温泉へ着いたばかりだが、既に一週間も以前から、今日の
祝日の次第、献立|書が、処々、紅の二重圏点つきの比羅になって、辻々、塀、大寺の門....
「雑記(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
一 花火 一月二十六日の
祝日の午後三時頃に、私はただあてもなく日本橋から京橋の方へあの新開のバラック通り....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
げ》物をもってきてくれた。そして家の人々の祝い日をそれぞれ忘れたことがなかった。
祝日にはきまって姿を見せた。そしてポケットから、心をこめて選んだかわいい贈物を取....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
鉤《かぎ》で溝をかきまわしては一文二文を漁《あさ》り、楽しみとしてはただ、国王の
祝日の無料の見世物と、もう一つの無料の見世物たるグレーヴの死刑執行だけである。憐....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
フシダラなことをしかけて当家を追放されたのは五月五日、節句の日だね。この晩は男の
祝日だから酒がでる。一同ヘベのレケに酔っぱらッたが、男連と一座して飲んでいたお槙....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
ヤパ達はイエスをしょびいて行った。 それは金曜日にあたっていた。おりから逾越の
祝日で、往来には群集が漲っていた。家内では男女がはしゃいでいた。 ピラトは思慮....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
「ぼくの故郷のじまんと誤解してくれたもうな、五月五日は日本においては少年の最大
祝日なのだ。それはちょうど、欧米におけるクリスマスににたものだ、日本全国|津々浦....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
元立という人の所へ通っておりました。出来がよいと直に特別|扱にされます。或日塾の
祝日に本邸から藩主代理として来られた川田佐久馬氏が、次兄の態度が気に入ったとて話....
「妖怪学」より 著者:井上円了
し、世間の風俗、儀式のごときは、多くはかくのごとき意味より起因せり。葬式、婚礼、
祝日、祭日に用うる衣服、飲食、引っ越し、家作に時日を選び方角を定むる等、多少みな....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
て眺めるという気分にもなれず、花を生けるような物も具えていないので、先ごろの天長
祝日に町内の青年団から避難者に対して戸ごとに菊の花を分配してくれた時にも、その厚....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
もの来たりて言句を口授するのみ。 ヤソ誕生日すなわちクリスマスは、西洋諸国の大
祝日なり。なお、わが国の正月元日のごとし。当日は戸ごとに常葉木をかけ、室内の花瓶....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ためなりという。午前九時より鈴木某氏の案内にて、市街および植物園を通覧す。当日は
祝日にして、諸店閉鎖し、博物館、美術館も入場するを得ず。ただ街上の行人、織るがご....