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「祝物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祝物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あらくれ」より 著者:徳田秋声
畳みかけたまま重ねられてあったりした。蓬莱《ほうらい》を飾った床の間には、色々の祝物が秩序もなくおかれてあった。 客がみなお開きになってからも、それだけは新調....
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
森に聞けばお嫁さんが来たって、知らねえものだから、知らせておくんなされば詰らねえ祝物《いわいもの》でも持って来なければならねえ身の上で、お祝いにも来ねえで、何《....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
がいい。ついでに、うちの家内にことづけをして、お前の家内のところへ、子供の誕生の祝物をとどけるようにいってくれ」 「ばかなことをいうな。こっちから、さいそくをす....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
清「あゝ是は※古した櫛|笄、昔物ゆえ気には入るまいけれど、嫁御へ私が心ばかりの祝物、常に此の櫛と笄をさして舅姑が側に居ると心得、油断なく家を思い、夫を大切に致....
御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
、京橋に住む知人の家に男の児が生まれて、この五月は初の節句であるというので、私は祝物の人形をとどけに行くのであった。私は金太郎の人形と飾り馬との二箱を風呂敷につ....
婚期はずれ」より 著者:織田作之助
た。おたかは夜おそくまで銭湯屋の台所でこまごまと手伝いした。おたかが張り込んだお祝物は近所の誰よりも金目がかかっていた。 銭湯の向いにミヤケ薬局があり、そこの....