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「祝融〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祝融の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
始めにおいて「心」と「物」が決死の争闘をした。ついに大日輪|黄帝は闇と地の邪神|祝融に打ち勝った。その巨人は死苦のあまり頭を天涯に打ちつけ、硬玉の青天を粉砕した....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
郷里へ隠遁をいたした処、兵粮方の親族に死なれ、それから已を得ず再び玄関を開くと、祝融の神に憎まれて全焼と相成ったじゃ、それからというものは為る事なす事|※の嘴、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
城気の疾《と》うに失せていた飛騨の高山のことではあり、この高山も、目ぬきの大半を祝融氏《しゅくゆうし》の餌食《えじき》に与えているのだから、この怪物に余された獲....
日和下駄」より 著者:永井荷風
のかんえいじ》の楼閣は早く兵火に罹《かか》り芝増上寺《しばぞうじょうじ》の本堂も祝融《しゅくゆう》の災《わざわい》に遭《あ》う事再三。谷中天王寺《やなかてんのう....
三国志」より 著者:吉川英治
ツクツ笑った者がある。 「無礼な奴、誰だ?」と一族の者が覗いてみると、孟獲の妻の祝融夫人が、牀に倚って長々と昼寝していたのである。猫のように可愛がって、日頃夫人....
失うた帳面を記憶力で書き復した人」より 著者:南方熊楠
てみたりしが、そのままに掻いやり捨てて気にもとめず。かくて帰り来たりしが、その家祝融氏の怒りに触れて、たちまち灰燼となりぬ。よって蜀山も彼処《かしこ》へゆき、そ....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
ならば、お目にかかってお話を伺うだけでも有益であるに相違ない。同君は昨年帰郷後、祝融の災にかかられて、多年蒐集の史料までも少からず焼いてしまわれた。親しくそのお....