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神ならぬ身
「神ならぬ身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神ならぬ身の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
た、しかし真逆《まさか》そのことが間もなく本当に水中に於て試《ため》されようとは
神ならぬ身の知る由もなかった。そうと感づいていたら彼はもっと多くのことを水戸に質....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
汽車で、余も乗り合わして居る一人であったが、勿論其の場に着き其の事変に逢うまでは
神ならぬ身の露知らずであった、夫は扨置いて余が眠そうに背後へ寄り掛って居る間に、....
「蠅男」より 著者:海野十三
のであった。その瞬間に、彼は真逆自分が、腰を抜かさんばかりに吃驚させられようとは
神ならぬ身の知るよしもなかった。しかし事実、扉一つ距てた向うに彼の予期しない異変....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
筒がスルスルっと引っ込められてゆく。 それに、折竹の全運命が掛っていようとは、
神ならぬ身の知るよしもなかったのだ。 探検隊は、古くからある捕鯨港のサレムで勢....
「恐竜島」より 著者:海野十三
、玉太郎のこの計画が、結果において破れてしまったことは気の毒であった。 しかし
神ならぬ身の知るよしもがなで、出発前の玉太郎にはそれを予測《よそく》する力のなか....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
て彼が宇宙の怪物を相手に、法学士の実力を発揮して、たいへんな役をつとめようとは、
神ならぬ身の知る由もなかった。帆村にしても、彼が児玉法学士を引張りこんだことが、....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
物であって、やがてこの丁坊を、死よりも、もっとつらい仕事に使おうとしているとは、
神ならぬ身の丁坊は知るよしもなかった。 やがて中国人チンセイがよばれた。 チ....
「獏鸚」より 著者:海野十三
村をトーキー撮影所に誘ったばかりに、生命からがらの大事件に巻きこまれようなどとは
神ならぬ身の知るよしもなかったのである。 3 桜の名所の玉川べりも、....
「雷」より 著者:海野十三
に、恐ろしい悪魔が、爛々たる眼を輝かせ、鋭い牙を剥いていようとは、古い言葉だが、
神ならぬ身の、それと知る由もなかった。 英三夫妻の移った二階家から、丁度等しい....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
でもそのときは、まさかそれが、泣いても泣ききれぬ深刻なる皮肉で彼を迎えようとは、
神ならぬ身の気づくよしもなかった。 その日、図らずも彼は、もう死んだものとばか....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
親しんだのでありました。これは単なる偶然か、それとも幽冥の世界からのとりなしか、
神ならぬ身には容易に判断し得る限りではありません。 最後に一|言して置きたいの....
「男女の交際について」より 著者:坂口安吾
いるから、失敗も、そこから立ち直り伸び上る踏石となり、次の歩みのフミキリとなる。
神ならぬ身には、間違いはある。いくら聡明であっても、世故にたけた悪者には騙される....
「ジャズ狂時代」より 著者:小野佐世男
ごいなあ、そうなれば、お母さんも豪勢な家に住めるし、自家用車も二台位もてるのに、
神ならぬ身の知るよしもなく、お母さんたらジャズ娘、ジャズ娘って怒るのよ」 アア....
「画工と幽霊」より 著者:岡本綺堂
考えるとこのお座敷が一向に有難くない、思い出しても慄然とするお座敷であったのだ。
神ならぬ身の私は、ただ何が無しに愉快で満足で、十分に手足を伸して楽々と眠に就いた....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
いろに伝えているそうである。柳田君のこの面白い読物が将来どんな風に発展するかは、
神ならぬ身の予想し難いところであるが、自分もかつて九州旅行の際に、豊後臼杵で真野....