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神の御子
「神の御子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神の御子の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「駈込み訴え」より 著者:太宰治
活も信じない。なんであの人が、イスラエルの王なものか。馬鹿な弟子どもは、あの人を
神の御子だと信じていて、そうして神の国の福音とかいうものを、あの人から伝え聞いて....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
の、邇芸速日命という神がいました。 その神が命のほうへまいって、 「私は大空の
神の御子がおいでになったと承りまして、ご奉公に出ましてございます」と申しあげまし....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
ように、あたしには思われます。いろいろな可笑しな欠点があるにしても、どこやらに、
神の御子のような匂いが致します。あたしだって、誇りの高い女です。ただ、やたらに男....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
てくれた傷の手当がすんで、しずかに地面にねかされたとき、 「あ、ありがとう。か、
神の御子よ……」 と、しわがれた聞きとれないほどの声で、春木少年に感謝した。そ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
こうにすっくと立っている玉太郎の姿は、神々《こうごう》しかったにちがいない。 「
神の御子《みこ》ではありません。この島に住んでいる人の子です」 と、玉太郎はこ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、実は神の仕業を摸倣しつつある、悪魔の欺騙に過ぎない。真理を以て信仰の上に置き、
神の御子の絶対性を否定する者は、まさしく魔王の所為に相違ないと。 われ等はかか....
「胚胎」より 著者:宮本百合子
もの同志の「けんか」は昔からともだおれときまって居る事での。 第二の女 法王様は
神の御子だと聞いた事がございますわ。それで人なみ以上の御力をお持ちだと――若しお....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
、しかもその久求小野の名が莎草の繁茂した小野の義にも解せられ、ことにそれが大水上
神の御子神だとあってみれば、もともと川上住居の土着神であった伝えは否定し難いであ....
「精」より 著者:マクラウドフィオナ
アイの子孫アルトの子カアルというもの、ドルイドではありません。神のおん母マリヤと
神の御子のしもべ、キリストを伝えるものです」 アルダナは彼を見つめた。カアルの....
「漁師」より 著者:マクラウドフィオナ
もそれを見つける。人のたましいは蘆ではない、丘の上の牝鹿ではない、野鴨ではない、
神の御子を兄弟とし、光のころもを着ることの出来る人間のたましいは、もっともっと勝....
「古事記」より 著者:太安万侶
しよう」と申しましたから、そのクエ彦を呼んでお尋ねになると、「これはカムムスビの
神の御子《みこ》でスクナビコナの神です」と申しました。依つてカムムスビの神に申し....
「山の人生」より 著者:柳田国男
切な問題の端緒かも知れぬ。古来の日本の神社に従属した女性には、大神の指命を受けて
神の御子を産み奉りし物語が多い。すなわち巫女は若宮の御母なるが故に、ことに霊ある....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
、文字を知る人たちが弘法大師かと思っただけであります。 だいし 高く尊い天つ
神の御子を、王子権現といい若宮児宮などといって、村々に祀っている例はたくさんあり....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
い季節が、これから出発して帰って来るという時である故に、それを力強いまた恵み深い
神の御子の、誕生の日のように想像したのは、子供らしい大昔の人としては自然なことで....