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「神事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
すがの悪龍も永く蟄伏し、少女の生贄に代えて赤飯を供えることになった。それが一種の神事となって今も廃れず、大祭当日には赤飯を入れた白木の唐櫃を舟にのせて湖心に漕ぎ....
人形の話」より 著者:折口信夫
。従来日本の民間に行なわれている唱導文学の聞き方からいうと、どうしてもある一種の神事にあずかる人、すなわち「ほかひ人」のする芸能は、神がいうていると聞く習慣があ....
水の女」より 著者:折口信夫
。この七処女は、何のために召されたか。言うまでもなくみづのをひもを解き、また結ぶ神事があったのである。 七処女の真名井の天女・八処女の系統の東遊天人も、飛行の....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
はずがないのだ。並みの女のように見えている女性の伝説も、よく見てゆくと、きっと皆神事に与った女性の、神事以外の生活をとり扱うているのであった。事実において、我々....
嫉みの話」より 著者:折口信夫
ことさかとは、ものを判断することであり、離別するときにも使う。そんなことの裏に、神事関係がはいっていることがわかる。ことさかのめやっこは、一つの贖罪のために出す....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
打乗て、虚空をさして飛けるが、刹那がうちに、祇園の廊門のうへにぞ落着ける、まこと神事の最中なれば、都鄙の貴賤上下、東西南北は充満して、人のたちこむこと家々に限り....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
場において、暗闇の中で行われる。四日には拝殿において神楽が執行される。五日には大神事として、八基の神輿が暗闇の中を御旅所に渡御とある。六日には御田植があって終る....
迷信解」より 著者:井上円了
は『草茅危言』に論じてあるから、ここにその一部分を抜粋するに、「江州山王の祭りは神事に妄説を設けて、神輿は人の血を見ざれば渡らずとて、見物人に喧嘩を仕掛け、必ず....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
者か。しかのみならず奥州・出羽の両国を掠籠し、公田・庄田の乃貢を輸せず、恒例の仏神事、納官封家の諸済物、其の勤め空しく忘れ、其の用欠けんと欲す。※謀一にあらず、....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
子一同氏神の社に詣で、藁で作った輪を潜って、後をも見ずして走って帰るという奇態な神事もあったという。また氏神には白山社が甚だ多い。これはひとり上宝村のみに限った....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
たわれるとともに絶えず新しい形式もまた生み出される。もちろん神楽や東遊のような御神事の歌の中には短歌が厳然と形を保っている。のみならず、『梁塵秘抄』や『閑吟集』....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
にも用いられ、飲料水を汲む井戸掘りにも役せられ、神輿を担ぎ鳥居を建てるという様な神事にも、憚らず使われていたのであった。 エタを特別に賤しんだものは、彼らが穢....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
工とは今の天部部落が、なお四条河原の今の大雲院の地におった時代の事で、当時彼らは神事の建築にもたずさわっていたのです。 最後に今一つ、河原者とは浮浪民が京都の....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
彼らは時に犬法師とも呼ばれていたらしい。祇園は神社であると同時に寺であったから、神事にあずかる方から神人と云い、本来非人法師であるが故に法師とも呼ばれたのであろ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ら跳戈を出し、歌舞して御所へ参るのが旧例だとあって、此の徒が遊芸に由って御霊会の神事に仕えていたことがわかる。祇園の犬神人も唱門師だとの説もあれば、何か久しい由....