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「神伝流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神伝流の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
は、こぶし上段、――すいとその手が中段に下がったかと思うと、位もぴたり、一刀流か神伝流か、中段青眼に位をつけた無手の構えには、うの毛でついたほどのすきもないので....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
赫子が口を歪め、私には顔の側方を向け、而も一番私に云う強い語気で「ふん、あれでも神伝流の免許皆伝か。」麻川氏「くどく云うなよ。」赫子「だってとうとう瞞されちゃっ....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
を諫めにかかったが……モウ駄目だった。 「……ナアニ。心配するな。轟先生の泳ぎは神伝流の免許取りだから一所に沈む気遣いはない。アトで拾い上げて大急ぎで釜山に帰る....
空想日録」より 著者:寺田寅彦
になることが幸か不幸かはそれはまた別問題であろう。 四 空中殺人法 「神伝流游書」という水泳の伝書を読んでいたら、櫓業岩飛中返などに関する条項の中に「....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
る家があったが、なぜかこれには徒士以下の者が多く入門していた。この伊東の游泳術は神伝流と称して二、三代前の祐根という人が開いたのだが、その後他の藩へも広まって、....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
三次、背中へ衝突《ぶつか》って来るところを浅く水を潜って背後《うしろ》へ抜けた。神伝流で言う水枕、溺死人引揚げの奥の手だ。藁をも掴むというくらいだから真正面《ま....
夏の町」より 著者:永井荷風
しお》とに流れ寄るのはきまって中洲の方の岸である。 自分が水泳を習い覚えたのは神伝流《しんでんりゅう》の稽古場《けいこば》である。神伝流の稽古場は毎年|本所《....