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神信心
「神信心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神信心の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
つか》ないものじゃ。――が、その内に困まった事には、少将もいつか康頼と一しょに、
神信心を始めたではないか? それも熊野《くまの》とか王子《おうじ》とか、由緒《ゆ....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
やって近々《ちか/″\》拝顔を得ますから、場所中は、どうか関取がお勝になる様にと
神信心をしていますよ」
花「それは有り難い、仮令《たとえ》虚言《うそ》でも日の....
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
判断をいつわらず綾衣に報告した。 「ですから、気をおつけなせえましよ。そうして、
神信心《かみしんじん》を怠っちゃあなりやせん」と、お静は親切に言った。 こんな....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
金運きたるっていうおみくじが出たんで、福が来るかなと思っていると、それがだんな、
神信心はしておくものですが、ほんとうにあっしへ金運が参りましてな、みごとに三百両....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たので、要作夫婦は蒼《あお》くなって、どうぞ自分たちに難儀のかからないようにと、
神信心や仏参りをして、可哀そうなくらいに心配しています。あの夫婦はこの町内に八年....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一
神信心という話の出たときに、半七老人は云った。 「むかしの岡っ引などというものは....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
いたのは当り前です。 「ウフフ、こまい奴が十万石を小出しに致しおったな。鰯の頭も
神信心、尼になっても女子は女子じゃ。見物してならぬと言うなら、遊山致してつかわそ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
「然うではありましょうけれども、なに気を附けたら其様な事は有りますまい、私も宜く
神信心をして丁寧に取扱えば、毀れるような事はありますまいと存じますからねお母さま....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
無事でおいでかと案じてばかりおりました所、此度図らずお目にかゝりましたのは日頃|
神信心をしたお蔭だ、殊にあなたがお手引をなすって、お國源次郎を討たせて下さると仰....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
。風が吹けば、風が吹く、お風邪でも召すまいかと、それはそれは言続け。嘘ではない、
神信心もしていたようじゃが、しかし大きくおなりで、お達者なように見える。まあ、何....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
い。 われ等は、かの全然瞑想に耽りて、自己の責務の遂行を等閑視する、人気取式の
神信心を排斥する。神は断じて単なる讃美を嘉納されない。われ等は真剣な仕事の宗教熱....
「鴛鴦鏡」より 著者:岡本綺堂
どういうことになったのだね。」 「染吉とお照は一方に冬坡をいじめながら、一方には
神信心をはじめました。殊にああいう社会の女たちですから、毎晩かの弁天さまへ夜詣り....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
!」とそれまでの間に衣服を著てしまっていたクランチャー君が言った。「あの先週は、
神信心だのあれやこれやの呪い事だので、おれあぺてんにかけられて、可哀そうな実直な....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
じゃ、それを信じないものがあるもんか! 」 「じゃ、俺はそんなものを見んように、
神信心でもしてやろう」 全大阪の市民は今やまったく熱狂的に信心深いものとなった....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ことが出来よう」 と、種々むずかしい講釈が有りましたれども、切るのは否だから、
神信心を致したり伺を立てたり、種々な事を致しますと、何処で伺を立てゝも御鬮判断を....