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「神助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神助の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
喜びて曰く、われ聞く李将軍臥虎を射て羽を飲ましむと、今樹我がために断つ豈《あに》神助か〉、『東海道名所記』等に見えた石地蔵が女に化けて旅人に斬られた話は、石橋臥....
善の研究」より 著者:西田幾多郎
ころの念仏も自行になすなり」といってある。また基督教においてもかの単《ひとえ》に神助を頼み、神罰を恐れるという如きは真の基督教ではない。これらは凡て利己心の変形....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
も蟷螂の車轍に当る如く、蚊子の鉄牛を咬むが如きものがあります。願わくば天下の為に神助あらんことを」と云った意味のものであるが、果してこの様な願文を出したかどうか....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
、労働者は「腹が減り」「タタき殺されて」行った。 「其処から生きて帰れたなんて、神助け事だよ。有難かったな! んでも、この船で殺されてしまったら、同じだべよ。―....
十二支考」より 著者:南方熊楠
せしに、その部の酋長これを憂うる事自分の母におけるごとく、流涕《りゅうてい》して神助を祷《いの》れば牝馬これに応じてことさらに呻吟《しんぎん》するようだった。ア....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ぬ身の知る由もなかった。帆村にしても、彼が児玉法学士を引張りこんだことが、一つの神助であったことに、まだ気がついていないのだった。それはいずれ後になってわかる。....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
…。一つ竜神さんに一|生懸命祈願して見ましょう……。正しい願いであるならきっと御神助が降るに相違ない……。』 それから私は未熟な自分にできる限りの熱誠をこめて....
勉強記」より 著者:坂口安吾
自殺をしなければならないような結果になったかも知れなかった。ところが、ここに天祐神助あり、按吉は一命をひろったのである。 天祐神助は先生が童貞を失ったことに始....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
に追われていたので、たった一日の旅行すらも不可能であった。 しかし、これを天祐神助、祖神の導き、と云うのかも知れんな。旧正月に来なくて幸せでした。妙な偶然があ....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
年少者であって、豪傑として描出するには年齢上無理がある。勢い霊玉の奇特や伏姫神の神助がやたらと出るので、親兵衛武勇談はややもすれば伏姫|霊験記になる。他の犬士の....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
た」と彼は友人であり追随者であるジョン・ハリントンに手紙を書いている。「そして、神助により、チロオヌを戦場で打ちのめすでしょう。この勲功に対しては、女王陛下のど....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かし、ここの場所には、そういう人々の祈りも涙も加勢にはならなかった。また、偶然や神助もなかった。あるのは、公平無私な青空のみであった。 その青空の如き身になり....
黒田如水」より 著者:吉川英治
てなかった。同志たちの至誠が天に通じてこの人をいま地に降し給うかとさえ思われて、神助へ手を合わせたいほどだった。 (……が。困るのはただ、お菊の気もちだが?) ....