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神器
「神器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神器の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坑夫」より 著者:夏目漱石
くと、人間がみんな馬鹿になっちまう。まあ泥棒さえしなければ好いとして、その他の精
神器械は残らず相応に働く事ができるようにしてやるのが何よりの功徳《くどく》だと愚....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
にすぎない。正しい根本的な戦争観は西洋に存せずして、われらが所有する。 三種の
神器の剣は皇国武力の意義をお示し遊ばされる。国体を擁護し皇運を扶翼し奉るための武....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
『一話一言』一六に、『会津旧事雑考』より承安元年|辛卯《かのとう》を耶麻郡新宮の
神器の銘に、弥勒元辛卯と記した由を引き、三河万歳《みかわまんざい》の唱歌に、弥勒....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
本歴史の認識に就いて一種の暗示を与えるように見える。「日本民族精神の本領は三種の
神器にいみじくも表徴せられたように、清く明るき鏡の心より発する知恵の光を磨き、勇....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
るね。 南北朝は元中九年(北朝の明徳三年)南朝の後亀山天皇が北朝の後小松天皇に
神器を伝えて、南朝の不和は和解したことになっているが、実はさにあらず、後南朝とい....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
も、まれに一匹のノミを室内に発見して大騒ぎするような昨今である。 これぞ文明の
神器と私は大そう感激して、DDT、ペニシリン、オーレオマイシン、クロロマイセチン....
「寄席行灯」より 著者:正岡容
田祭を今ここに、寄席へうつして短夜を、花万灯や樽神輿、さては揃いのだんだら浴衣、
神器所《みきしょ》の灯火眩ゆくも、いや眩くも千客万来、未曾有の評判得させたまえと....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
吉野時代の両朝対立にまでひびくのである。北朝は第一皇子の御血筋ではあったが、三種
神器は吉野朝廷におわしたので、これが正統であることは勿論のことで、後小松天皇のと....
「古事記」より 著者:太安万侶
におつきになりました。その道徳は黄帝以上であり、周の文王よりもまさつていました。
神器を手にして天下を統一し、正しい系統を得て四方八方を併合されました。陰と陽との....
「三国志」より 著者:吉川英治
ツイデ 海内側望ス 而シテ天資|軽佻 威儀ツツシマズシテ慢惰 凶徳スデニアラワレ
神器ヲ損イ辱シメ宗廟ケガル 太后マタ教エニ母儀ナク 政治統テ荒乱 衆論ココニ起ル....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、書中に見らるる。――藤房、忠顕」 「はっ」 「お汝らは、ただちに内侍所(三種ノ
神器をおく所)へすすみ、つつしんで神璽、御鏡などを捧持して、早よう車のうちへ遷し....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
りに喘ぎあった。 たれも身に持った物など何一つない。すでに、賢所の神鏡(三種の
神器の一つ)も、こうなるまえに、北山の西園寺公宗の邸へひそかに遷してあった。 「....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
声大きく触れ出された瞬間からの光景といってはもう一ト方な騒ぎではない。 賢所の
神器を、玉体にお添えし、鳳輦へと、お急き立てはしたものの、それをかつぐ駕輿丁の者....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
それは、どんなことを」 「さきに践祚はあらせられたが、新帝の光明院へは、まだ、
神器のお譲りはおこなわれていない。何せ、
神器の授受を見ねば、正しい天皇の御位が継....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
て王道文明の示すところは、私の知っている範囲では次のようなものである。 1 三種
神器に於ける剣。 国体を擁護し皇運を扶翼し奉る力、日本の武である。 2 「善男....