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「神国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
うでしょう」 見ると、ケルミッシュの双頬が二筋三筋濡れている。折竹は、しみじみ神国にいるじぶんの幸福を感じたが、案外、おなじチェコ人でもアメリカ育ちの、ダネッ....
思い出の記」より 著者:小泉節子
の話でも、ヘルンは泣きました。私も泣いて話し、泣いて聴いて、書いたのでした。 『神国日本』では大層骨を折りました。『此書物は私を殺します』と申しました。『こんな....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
も、それ以上、書くことを許されないのである。 兎に角、それは、三千年の昔より、神国日本に、しばしば現れたる天佑の一つであった。 「帆村君は、もう一つ、大きな秘....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
のかといえば多少飛上ったもののすべてでなくてはならない。例えば素晴らしく平坦な阪神国道、その上を走るオートバイの爆音、高級車のドライヴ、スポーツマンの白シャツ、....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
ことを羨んでいる。しかし私は東京を走る長い形のバスを少々だけ愛してもいい。近代阪神国道を走る最大の銀色バスも悪くない。 文明都市の交通の惨禍という文字を私は度....
連環記」より 著者:幸田露伴
にはなかったようである。支那では古からあったことのようであるが、犠牲の観念は吾が神国にも支那の思想や文物の移入と共に伝わったのではないか、既に今昔物語には人身|....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
大なり、小なり、皆蔭から神々の御力添えがあるのでございます。 さすがに日本国は神国と申されるだけ、外国とは異って、それぞれ名の附いた、尊い神社が到る所に見出さ....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
…その幕府の存在じゃ」と、中斎は日頃の持論の方へ、話の筋を向けだした。 「日本は神国、帝は現人神、天皇様御親政が我国の常道、中頃武家が政権を取ったは、覇道にして....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
り、左衛門は、平田|篤胤の門下をもって任じている者であり、二人ながら 「大日本は神国なり。天祖始めて基いを開き、日神長く統を伝え給う。我が国のみこの事あり。異朝....
日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
というに、新羅王波沙寐錦わが舟師を見て恐怖し、面縛して降を乞い「われ聞く、東方に神国あり、日本というと。われ是を畏懼するや久し。今皇師大挙して征討せらる。いかで....
手長と足長」より 著者:喜田貞吉
らば古えの膳夫には、往々にして手長・足長族の人が多かったと言わねばならぬ。大国主神国譲りの際に、水戸神の孫を膳夫としたというのも、水に住む漁夫がこの役を勤めた習....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を行いその願文を読み立てて後に自分一人で感じました事は、チベットのラサ府において神国の天皇陛下、皇后陛下並びに皇太子殿下の万歳万々歳を祝願したのは、大日本帝国|....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
る。 神道家の方でエタを嫌った事はことに甚だしかった。「神道柱立」に、 屠児は神国に住むといへども、神孫にあらず。故に神祭る事ならず、厠などへ行きても手水せず....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
地に滞在するうちに、かの地の肉食の風に習い、帰朝の後もその風習をつづけたが為に、神国清浄の国風に違うところから、エタとされたものだと云っている。ともかく肉食が差....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
は一村格別の村にて、遊女を置き、諸方へも出し、又宿をもさする故に専ら宿村といふ。神国の風にて経水などある女、又は忌服ある者、皆此の村に行きて宿する故に人甚だ之を....