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「神巫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神巫の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
つべし。信は捨つべからず、民《たみ》信なくんば立たず、と言い、恵心僧都は、大和の神巫《みこ》に、慈悲と正直と、止むを得ずんばいずれを棄つべきと問いしに、万止むを....
映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
がよかった。イルマという女の知恵のない肉塊のような暗い感じ、マダム・ブランシュの神巫のような妖気などもこの映画の色彩を多様にはしている。 いちばん深刻だと思わ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
わざわい》の及ぶを懼るるなり。あるいは曰く、北野天満神の廟の牝鶏晨を報ずるなり。神巫《みこ》これを朝《ちょう》に告ぐというと見ゆ。この時女謁盛んで将軍家ばかりか....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
人ではないから、生命に別条はなく鎮静した。――ところで、とぼけきった興は尽きず、神巫の鈴から思いついて、古びた玩弄品屋の店で、ありあわせたこの雀を買ったのがはじ....
私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
ての女の尊敬せられる風が生じ、また一面に純潔を好む神道の如き宗教上の儀式に処女を神巫として奉祀する習慣が出来てから、女子を尊敬することは一通りでなくなった。これ....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
て、しばしを待つ間を、法壇を二廻り三廻り緋の袴して輪に歩行いた。が、これは鎮守の神巫に似て、しかもなんば、という足どりで、少なからず威厳を損じた。 群集の思わ....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
に囃されて、泣いたり怒ったり。それでも遊びにほうけていると、清らかな、上品な、お神巫かと思う、色の白い、紅の袴のお嬢さんが、祭の露店に売っている……山葡萄の、黒....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
うものか、正式に学校から授けない、ものの巧者は、学士を飛越えて博士になる。博士|神巫が、亭主が人殺しをして、唇の色まで変って震えているものを、そんな事ぐらいで留....
迷信解」より 著者:井上円了
失いたることありて、いろいろ手を尽くして捜索すれども見当たらず。しかるに、隣家に神巫ありて占いをよくし、また祈り祭りをなして、病気そのほか諸事に効験あり。ことに....