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神座
「神座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神座の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「申陽洞記」より 著者:田中貢太郎
。紅燈の燈はとろとろと燃えていた。三山の冠を被り、淡黄袍を著けて、玉帯をした者が
神座へ坐って、神案に拠りかかり、その従者であろう十人あまりの者が、手に手に戟を持....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
願ったが、女は肯かなかった。俄かに風雨が起って、彼女は姿をかくした。その後、彼は
神座をしつらえて、祭祀を怠らなかったが、その生活はすこぶる豊かで、ただ大いに富む....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
、中央に心の御柱があって室は左右に分れ、所謂正面の無い間取りとなって、その一方に
神座が設けられているのである。思うに最初の法隆寺は、他の古代寺院に往々その類例を....
「旗岡巡査」より 著者:吉川英治
が起って行くと、粂之介は、奥の八畳に入って行った。 神官の家には何処にもある「
神座」といって、平常も人を入れない一室だった。 磋磯之介はもう二タ月も前から、....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
のそう深く考えなかった事は、この三把の清い苗が田の神のよりまし、すなわち祭の日の
神座、御幣や後世の鏡などに該当するものだったということで、家で田の神の祭をするよ....