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神憑り
「神憑り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神憑りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
お敏の口から、一々差図を仰ぐのだそうです。これは何もそうしなくとも、あの婆自身が
神憑りになったらよさそうに思われますが、そう云う夢とも現《うつつ》ともつかない恍....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の専門的研究眼から見ると、少しも不思議な事ではないのだ。……すなわち昔はこれを『
神憑り』とか『神気』とか『神上り』とか称していたもので、甚しいのになるとその期間....
「死者の書」より 著者:折口信夫
、本式に物語りをする時の表情が、此老女の顔にも現れていた。今、当麻の語部の姥は、
神憑りに入るらしく、わなわな震いはじめて居るのである。 ひさかたの 天二上に、....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
静御前と一つには見られない、やはり女軍の将であったらしい。調伊企儺の妻|大葉子も
神憑りする女として、部将として従軍して、俘になったものと考えられる。神功皇后など....
「妻」より 著者:神西清
いに、肘掛椅子の背に手をかけて立っている。彼女の顔には、人がよく白痴を装う行者や
神憑りの言うことを聴きながら、その世迷い言やぼそぼそ声に何か格別な秘かな意味を推....