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神戸
「神戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ま》夫人の醜聞《スカンダアル》を面白く話して聞かせ始めました。何でも夫人の前身は
神戸あたりの洋妾《らしゃめん》だと云う事、一時は三遊亭円暁《さんゆうていえんぎょ....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
、一度は引き受けて見たようなものの、万一ばれた日にゃ大事《おおごと》だと、無事に
神戸《こうべ》へ上がるまでにゃ、随分これでも気を揉《も》みましたぜ。」
「へん、....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
を向いた。 汽車出でぬ。 貴婦人 一 その翌日、
神戸行きの急行列車が、函根の隧道を出切る時分、食堂の中に椅子を占めて、卓子は別で....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
も凍らない港なら、東洋にいくらでもあるではありませんか。大連、仁川、函館、横浜、
神戸など、悪くありませんよ。なにもかも、貴国の決心一つです」 と、リット少将は....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
明治三十九年の秋だつたと思う。 当時七歳の私は父に連れられて
神戸港新開地の掛小屋で活動写真に見いつていた。 天幕のすきまからはいつてくる風....
「暗号数字」より 著者:海野十三
けながら、帆村は壁に貼ってある時間表へしきりに目をやっていた。 「十時二十五分、
神戸行急行というのに乗るよりほか仕方がない」 彼は次の旅を考えていたのだ。目的....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
のである。 連絡船 往路の長崎丸は静かな船旅であったが、帰途の
神戸丸は上海を出離れるとすぐからすこしゆれだした。人々はすぐ寝こんだので私もそれ....
「楠公夫人」より 著者:上村松園
は出来ないけれど、いまここで語っていいものに楠公夫人の像がある。 三年ほど前に
神戸湊川神社の宮司が私の宅に見えて、 「楠公夫人の像を描いて奉納してもらいたい」....
「中支遊記」より 著者:上村松園
のであろう。 連絡船にて 往路の長崎丸は静かな船旅であったが、帰途の
神戸丸は上海を出離れるとすぐから少しゆられた。人々はすぐ寝こんだので私もそれにな....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
小さな家だって、これは譬えば、電気の釦だ。捻る、押すか、一たび指が動けば、横浜、
神戸から大船が一艘、波を切って煙を噴くんだ。喝!」 と大きな口をあけながら、目....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の後援で遂げられそうな緒を得たのは明らかであった。 米原で後藤男の一行と別れて
神戸へ行き、
神戸から乗船して大連を経て入露の行程に上った。その途上小村外相の帰朝....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
渡欧に際し猿股のことばかり考えて居て絵具箱を携帯する事を忘れて了ったと、私は
神戸の埠頭に於て彼から直接聴いたのであるがそれは彼として決して不自然ではないらし....
「西航日録」より 著者:井上円了
介となり、遠灘七十三里は一夢のうちに過ぎ去り、暁窓近く紀南の諸山に接見す。午後、
神戸入津。哲学館得業生潮田玄乗氏来訪あり。翌十七日午前上陸、県知事服部一三君およ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
るも風寒し。 四月二日(日曜)、快晴。ただし風寒きこと前日のごとし。午後一時、
神戸に入港す。大阪毎日新聞記者藤枝範氏来訪あり。楠公社内に県下の共進会ありという....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
な出世しやへん』と口ぐせのようにいっていた。『よし偉いもんになったるぞ』私は当時
神戸の生糸検査所の用務員をしていた同村の和助さんにつれられ、母が渡してくれた銅貨....