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神明
「神明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神明の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白」より 著者:芥川竜之介
もと来た熊笹《くまざさ》の中へ姿を隠してしまったと云う。一行は皆この犬が来たのは
神明《しんめい》の加護だと信じている。
時事新報。十三日(九月)名古屋市の大火....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
俊寛《しゅんかん》云いけるは……
神明《しんめい》外《ほか》になし。唯《ただ》我等が一念なり。……唯仏法を修行《し....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
から、坂を下りて来て、けたたましい音を立てながら、私の目の前をふさいだのは、全く
神明《しんめい》の冥助《めいじょ》とでも云うものでございましょう。私たちは丁度、....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
ると、宇左衛門は林右衛門ほど明瞭な、意見を持っていないようであった。恐らく彼は、
神明の加護と自分の赤誠とで、修理の逆上の鎮まるように祈るよりほかは、なかったので....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
たげ》のみぎりに、身の内より怪しき光りを放って嵐の闇を照らした者があるとか承る。
神明仏陀《しんめいぶつだ》ならば知らず、凡夫《ぼんぷ》の身より光明を放つというこ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
駿河台の美津濃から神田橋の方へ向け、焼けて筒抜けとなったという。 上富士前から
神明町ヘ。浅草橋駅、上野は駅から御徒町駅へかけて左側が全部なくなり、右方は日活館....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
くらいの、トテツもない事件なんですよ…… いちばん最初の事件は……なんでも、芝
神明の生姜市の頃でしたから、九月の彼岸前でしたかな……刑事部の二号法廷で、ちょっ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
た。こんなところで日本刀を手に入れたのは、不思議というほかはないが、実はこれにも
神明の加護があったのである。それは川上がブルー・チャイナ号に乗船したときのことだ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
厳罰を蒙りましょう、断じて自分はこの革鞄を開いて片袖は返さぬのである。ただ、天地
神明に誓うのは、貴女の淑徳と貞潔である。自分は生れてより今に及んで、その姿を視た....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
壺の南岸、浜磯の仮寓でさびしく帰幽したらしいのであります。それかあらぬか、同地の
神明社内には現に小桜神社(通称若宮様)という小社が遺って居り、今尚お里人の尊崇の....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
くに亭主を尻に敷く形があるので、権七はいよいよ気がさして来た。目と鼻のあいだには
神明の矢場がある。権七はそこの若い矢取り女になじみが出来て、毎晩そこへ入りびたっ....
「穴」より 著者:岡本綺堂
くに亭主を尻に敷く形があるので、権七はいよいよ気がさして来た。目と鼻のあいだには
神明の矢場がある。権七はそこの若い矢取り女になじみが出来て、毎晩そこへ入りびたっ....
「取舵」より 著者:泉鏡花
は再び危く見えたり。 「取舵!」と雷のごとき声はさらに一喝せり。半死の船子は最早
神明の威令をも奉ずる能わざりき。 学生の隣に竦みたりし厄介者の盲翁は、この時屹....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
て佐太郎の念頭からきれいに消え去りかけていた。 ところが、その秋の稲刈前の村の
神明社の祭に、佐太郎は久しぶりにヒヨツコリ初世の姿を見かけた。初世は同じ年頃の娘....
「自来也の話」より 著者:岡本綺堂
いて、蝦蟇の妖術、大蛇の怪異という角書をつけて「児雷也豪傑|譚」という草双紙を芝
神明前の和泉屋から出すと、これが果して大当りに当った。所詮は鬼武の「自来也物語」....