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神機
「神機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神機の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「コーヒー哲学序説」より 著者:寺田寅彦
ー中毒の症状ではないかと思ってみたことがある。しかし中毒であれば、飲まない時の精
神機能が著しく減退して、飲んだ時だけようやく正常に復するのであろうが、現在の場合....
「蒸発皿」より 著者:寺田寅彦
えてそれを電離しあるいは破壊するのは当然の事であるが、その電離または破壊が脳の精
神機能の中枢としての作用になんらかの影響を及ぼすことがあるかもしれないと想像する....
「早すぎる埋葬」より 著者:佐々木直次郎
何分間も非常な昏迷と混乱とのなかにとり残されるのであった。――そのあいだ一般の精
神機能、ことに記憶が、絶対的中絶の状態にあった。 私のいろいろ耐えしのんだこと....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
機構にとって必要となって来る。普通の条件ならば日本資本主義の上に立つべき一定の精
神機構は、とりも直さず西洋思想・外来思想・唯物思想として、駆除されることになるか....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の摂取、などは彼の強健な気質を復旧してくれた。身体の健康は立て直された。しかし精
神機能はやはり病弱だった。復活してきた体力は精神の錯乱を募らせるばかりだった。船....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
実でないのではなく、虚偽をにくまぬわけでもないのですが、悲しいかな、われ/\の精
神機能は今や分裂の危機にのぞみ、あなた方の表現をかりれば、「頭」と「心臓」とが同....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
にもっているこの種の「畸型性」を、僕は、ことごとく後天的なものと考えますから、精
神機能のすべての領域で、なにがこのアンバランスを生み、何故にそれを多くの人が、そ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
いる限り、それに記憶を投影して視覚で捉えることが不可能なのである。健全な人間の精
神機能というものが、これぐらい頼りなく故障だらけのものであることが分れば、健全な....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
盾した旋回のうちに、もう一つの、そしてまったく反対な性向も現われる。――人間の精
神機構のふしぎといおうか――彼女という存在の奥の奥で、一つの凄愴な精力が、彼女を....
「三国志」より 著者:吉川英治
小我にとらわれて、ひたすら孔明の智を憎み、孔明を害さんとばかり考えていたが、彼の
神機明察、とうていわれらの及ぶところではない」 さすがに周瑜も一方の人傑である....
「三国志」より 著者:吉川英治
つ。敵に計ありと覚れば、うかと長追いはして来ないだろう」 諸将は、それこそ帝の
神機妙算なりとたたえた。けれど、こう説明を聞いてもまだ馬良は不安そうに、 「この....