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神水
「神水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神水の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
、お地蔵様だの、観音様だの、御神木なぞを拝みにお出でになったり、御符《ごふ》や御
神水《ごしんすい》なぞを取り寄せて、お母様にお戴かせになったり、色々とお苦心をな....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
布を掲げると隣りの部屋へよろめいて出た。 「月子殿!」と隣りの部屋から呼ぶ。「お
神水をくだされ。顔を直してくだされ」 月子は棚の前に立っている。そうして彼女は....
「令狐生冥夢録」より 著者:田中貢太郎
して、毒蛇に肉を噬まし、飢鷹に髓を啄かすのだ、それで、肉が腐り爛れてなくなると、
神水をかけて業風に吹かすと、また本の形になる、こんな奴は、億万|劫を経ても世には....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ッポーだよ。家相、方角、星占いだよ。何んぞ彼んぞの障りというては。祈祷、禁厭、御
神水じゃ、お守札じゃ。御符なんぞを頂戴させて。どうぞ、こうぞで済まして来たが。そ....
「旅愁」より 著者:横光利一
て、そして、またたく間に空の青さの中にかき消えた姿は、眼のあたり、ぽとりと一滴の
神水を落されたまぼろしに似ていた。ここでも何ごとか旅立ちがなされていたのだった。....
「ボン・ボヤージ!」より 著者:宮本百合子
マン・シップは危機にさらされがちであること、及び、各大学の運動部は、その学校の精
神水準としては、社会的認識についても素朴な低い面を代表しがちな傾向について書かれ....
「新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
があり、そこに属す学生はすべて頭脳明晰だということだけが、その学校全体の学生の精
神水準を示すとは云いきれないし、日本の青年の進歩の総和的な標準だとはいえません。....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
その苔の花にまじりながら、常夏の花が咲き乱れていた。 ※|果物の木に匂いあり 御
神水と黒石とに、 虹の光のまとう時 馬合点様の死せざる魂に いざや捧げまつろうよ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
走る以上、毒でもつかうつもりかも知れないから、たとえ御神酒《ごしんしゅ》にしろ御
神水《ごしんすい》にしろ、祭のあいだはいっさい口にしないように言い聞かせておくが....
「迷信解」より 著者:井上円了
のなきこと。 (四)怪しげなる加持祈祷をなすものを信ぜぬこと。 (五)まじない、
神水等の効の信頼すべからざること。 (六)卜筮、御鬮、人相、家相、鬼門、方位、九....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て、寿六十九で同地に終っているという人である。――もっとも死んだ場所は肥後城東の
神水、湘陰寺で寂したとなっている。 こうしたふうに大淵その人も、大淵の法孫の事....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
た矢を土の上にさすと、それから泉が流れて士卒ことごとく渇を癒やした。よってこれを
神水として感謝のため神の御社を建てて永く祀ったといって、その神も多くは八幡様であ....