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「神火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神火の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
だだをこねる」より 著者:辻潤
た。たぶん今頃かけじにでもなってぶら下っていることだろう。 島人の疲れいたはる御神火の恵みあふるる湯のけむりかも てんだ。 それからイセの津で夏をくらし、八月....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
昼夜|炬燎、砂礫如。 貞観六年五月二十五日。大火山其勢甚|熾。 寛平七年十一月。神火埋。 長保元年三月七日。富士山|焚。 長元五年十二月十六日。富士山焚。 永保....
」より 著者:豊島与志雄
って大島節を輸入してきたのである。 誰か一人が音頭をとる。 わたしゃ大島 御神火そだちよ 初めの一句は調子外れで、後はどうにか歌ってのける。その次は皆の....
日本文化私観」より 著者:坂口安吾
ーナスがいくら昇給するようにと詳細に数字を書いた石もあった。節分の夜、燃え残った神火の明りで、この石を手に執りあげて一つ一つ読んでいたが、旅先の、それも天下に定....
わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
をさしこみ、これに火をともして荒れ模様の夜の海を半刻あまりも泳いできたのである。神火が荒れ海に燃えてゐるといふので村の人々は驚愕して海辺に坐つて火を拝む始末であ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
方はお分りであろうが、あの沙漠を熔岩がうめてしまうというのは大変なことですよ。御神火茶屋まで登っても、さてそれから沙漠を横断して内輪山の火口壁まで行くのが大変だ....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
というどよめきが白髪神社を埋める杉の大樹の森を揺すった。 果たせる哉、杢平牛は神火を纏う龍の如き、凄まじき姿で、三十間ばかりの間隔を猛然として宙を飛ぶように突....
三国志」より 著者:吉川英治
耳もかさず、一閃の下に屠った。 時すでに初更に近かった。 蔡和の首を供えて水神火神に祷り、血をそそいで軍旗を祭った後、周瑜は、 「それ、征け」と、最後の水軍....