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神異
「神異〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神異の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
話の方へいつの間にか引き戻され勝ちである。 きけばこの頃、赤耀館の主人公は、精
神異常だと言いふらされているそうだ。私は彼の物語った事件の真相なるものが、全然虚....
「愚人の毒」より 著者:小酒井不木
また自殺するならば、わざわざ一日置きに四回も苦しむということは考えられません。精
神異常者ならばともかく、さもない人がそうした死に方をするとは思われないのでありま....
「闘争」より 著者:小酒井不木
派又は体質派ともよばれるのであって、狩尾博士の主張するところによれば、すべての精
神異常は体質によって定まるものであって、而も体質なるものは目下のところ人力で之を....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
転にならなければ、舞台に馴れた女優だけに幕が切れない。紫玉は、しかし、目前鯉魚の
神異を見た、怪しき僧の暗示と讖言を信じたのであるから、今にも一片の雲は法衣の袖の....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
誘導して、正に帰せしむべきである。然るに何等玉石を顧みることなく、霊媒の全部を精
神異常者と見做して、懲罰を加えんとするに至りては、愚にあらずんば正に冒涜である。....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
限を。 監督の実際は、会社の方針、検閲制度、経済的制御、機械的不備、スターの精
神異常、こういつた種類のこわい鬼どもの昼寝のすきをねらつてささやかなる切紙細工を....
「二重人格者」より 著者:小酒井不木
、はっきりわかっていない。父が大酒家であるという外、父系にも母系にもこれという精
神異常者はなかった。ただ父方の曾祖父が、お月様を猫に噛ませようと長い間努力して成....
「キド効果」より 著者:海野十三
私には判りませんですが」 「判らん? じゃ教えてやろう。これは異常興奮なんだ。精
神異常者としての素質のあるのを物語る興奮なんだ。そして此の異常性興奮のあるのは例....
「暴風雨の夜」より 著者:小酒井不木
洩れないで、黴毒は遂に彼女の脳を冒し、精神に異常を来したのであります。かような精
神異常は、駆黴療法を行えば、すぐなおるのですが、何しろ一度も医師にかけぬのですか....
「血の盃」より 著者:小酒井不木
村人も事情を知って大いにあさ子に同情したが、如何ともすることが出来ず、あさ子の精
神異常は一日一日に増して行くのであった。 こうした矢先、突然、良雄が嫁を迎える....
「自殺か他殺か」より 著者:小酒井不木
ないかという疑いをもって、取り調べが行われたけれど、やはり、暑気による一時的の精
神異常のために自殺したものと決定された。……藤田老人には瀬木福松という一人きりの....
「狂女と犬」より 著者:小酒井不木
あります。運命はどこまでお蝶さんを虐げるのでしょう。妊娠すると同時にお蝶さんの精
神異常が著しくなったのであります。これは後にお医者さんから聞いたことですが、妊娠....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
。しかるに、その女の言語、動作を熟察するに、かつて常人と異なるところなく、毫も精
神異常の徴候を発見することあたわざるはなんぞや。さりとて、故意説にもなお疑わしき....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
め息を吐き、 「弘さんの事を少し申上げなければなりません、新聞にもあります通り精
神異常者なのでしょう。幼さい時から頭もよく学校の成績もよくって利口者だったので、....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
は他のすべての検査表を超越した検査法である。何となればそれによってすべての先天色
神異常者を網羅し得る如く見えるからである。なお石原表による検査は極めて短時間を要....