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「神皇正統記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神皇正統記の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
あろう。彼等はしばしば厳然たる存在である武家を無視しようとした。 北畠親房は『神皇正統記』に於て、武家の恩賞を論じて「天の功を盗みて、おのが功と思へり」と言っ....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
房その子|顕家、顕信、顕能の三子と共に南朝無二の忠臣、楠公父子と比肩すべきもの、神皇正統記を著わして皇国の正統をあきらかにす」 「北畠親房を知ってるか」 「よく....
世界新秩序の原理」より 著者:西田幾多郎
ばならない。ここに世界的世界形成主義と国際連盟主義との根本的相違があるのである。神皇正統記が大日本者神国なり、異朝には其たぐいなしという我国の国体には、絶対の歴....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
』や、ないしはまた足利時代に流行した『秋夜長物語』の類にも通暁した。歴史物では『神皇正統記』を愛読した。漢籍においても相当の薀蓄《うんちく》はあったので、その師....
丹下左膳」より 著者:林不忘
。 神代ながらのこうごうしさに打たれる、伊勢の神域。 ある学者が、北畠親房の神皇正統記という、日本精神をあきらかにした昔の歴史の本を評しまして、この神皇正統....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
南北朝の皇位争奪がやっぱり三種の神器の争奪だ。天皇は三種の神器だ、というのは神皇正統記の思想なのである。南朝を正当化するには、特にこういう論理が必要でもあっ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
彼らの奉ずる皇統が正統であることを信ずる点にかかっている。故にこそ、北畠親房は『神皇正統記』において、吉野朝の正統であることを歴史に照して証明したのであって、そ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の言いかたは露骨で、わざと堂上へもとどけとばかり、声を大にして言いつのる。――「神皇正統記」の筆者、北畠親房は、この状をみて、大意、こんな風に書いた。 大かた、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いたのだから、いまそれを褫奪して、顕家へ与えられたことにもなる。 ところが、「神皇正統記」にもみえる通り、ここに、 十一月十日あまりにや 謀叛のよし聞えける尊....
私本太平記」より 著者:吉川英治
渡された神器は、偽器であったというのである。「太平記」だけでなく、北畠親房の「神皇正統記」もそういっているし、洞院ノ公賢の「園太暦」も偽器としているのだから、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。 肇国論 皇室論 万民論 にわたって、その思想を系譜的に著述した彼の「神皇正統記」は彼の精神の結晶といってよい。 しかもそれは、遠州灘の難破後、常陸....