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神祭
「神祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
二月の声をきくと、もう春が近い。 初午《はつうま》に雛市《ひないち》、梅見に天
神祭り、二月の行事といえばまずこの四つです。 初午はいうまでもなく稲荷《いなり....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
後家さんですからねえ――あの女ざかりで。」 こんな言葉を妻とかわした後、半蔵は
神祭の古式で行なわれるという上隣への坂になった往還を夢のように踏んだ。 伏見屋....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
か。 嘉永七年(安政元年利春三十八歳)三月。福岡市天神町水鏡天満宮二百五十年御
神祭につき、表舞台(今の城内練兵場、旧射的場附近御下屋敷所在)で三日とも翁附の大....
「笑い」より 著者:寺田寅彦
もなかなか直らなかった。そしてそれがしばしば自分を苦しめ恥ずかしめた。おごそかな
神祭の席にすわっている時、まじめな音楽の演奏を聞いている時、長上の訓諭を聴聞する....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
を時々発見することがある、私は憐れに思う。 それはともかくとして、今日有名な天
神祭などはこの数多くの夏祭の代表的な一つが辛うじて、年中行事として保存されている....
「連環記」より 著者:幸田露伴
、名に負へる森に風祭りせな」というような風流な風祭りではない。三河の当時の田舎の
神祭りの式で、生贄を神に献じて暴風悪風の田穀を荒さぬようにと祈るのであった。趣意....
「死者の書」より 著者:折口信夫
いて居る。何だか、空な事に力を入れて居たように思えてならぬ寂しさだ。 だが、其氏
神祭りや、祭りの後宴に、大勢の氏人の集ることは、とりわけやかましく言われて来た、....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
里半海上一里半の東方にある久高島では、島の女のすべてが、一生涯の半は、神人として
神祭りに与かる。大正の初めに島中の申し合せで自今廃止ということになって、若い男た....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
活で、おはねに見える彼女にももっと深いたましいの要求と飢えとがあったのだ。 天
神祭と言えば、夏祭りの多い尾道でも有名な祭りであるが、その夜に私は天神山の裏でば....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
、二年つづきで七三郎の仲間を、半殺しの目に遭わされたか」 「当り前じゃあないか。
神祭の際に悪事を働くなんど怪しからん奴等だから、懲らしめのために二年つづきで遣付....
「チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
侍僮等、二幀の画図を携え、舞台を横ぎり過ぐ。一の画はウェヌスと花と、一の画は酒
神祭。弟子たち皆起き出で、画図の行き過ぎるまで額を垂れ、帽子を手にして立ち尽す。....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
負の命彦狭知の命より思兼の命天児屋根の命太玉の命、木の神という句々廼馳の神まで七
神祭りて、その次の清鉋の礼も首尾よく済み、東方提頭頼※叉広目天王、南方毘留勒叉増....
「古事記」より 著者:武田祐吉
。各稱の下の數字は本書のページ數である。 祭祀 鎭火祭 道饗祭 身禊 風
神祭 誓約 天の岩戸 祓 收穫の神の系譜 新嘗祭 神宮神社 草薙の大刀 須賀の....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
方があり、歌うたいがあり、棒方二人、五尺ばかりの物を持つ。この踊はひとり自村の氏
神祭のみならず、他村の氏
神祭にも招かれて出かけて行くのだという。けだし田楽の遺物....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
に甚だしかった。「神道柱立」に、 屠児は神国に住むといへども、神孫にあらず。故に
神祭る事ならず、厠などへ行きても手水せず、親族の忌服をうけず、又不浄を見て唾吐く....