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「神算〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神算の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
隆支うる能わずして遁れ、諸軍も亦|粮を棄てゝ奔る。燕の諸将|是に於て頓首して王の神算及ぶ可からずと賀す。王|曰く、偶中のみ、諸君の言えるところは皆万全の策なりし....
三国志」より 著者:吉川英治
かがわせると、 「哨兵まで眠りこけています」 との答え。 「そうだろう、おれの神算は図にあたった!」 気負いぬいていた彼。 それっと、合図の諸声あげながら....
三国志」より 著者:吉川英治
て、上は天文に通じ、下は地理民情をよくさとり、六韜をそらんじ、三略を胸にたたみ、神算鬼謀、実に、世のつねの学徒や兵家ではありません」 「其方と較べれば……?」 ....
三国志」より 著者:吉川英治
くまいとしても哭かずにいられなかった。 ――亮ヤ不才、計ヲ問イ、謀ヲ求ム、皆君ガ神算ニ出ヅ。呉ヲ扶ケ、曹ヲ討チ、劉ヲ安ンジ、首尾掎角、為ニ完シ、嗚呼公瑾今ヤ永ク....
三国志」より 著者:吉川英治
が、孫権も共に哄笑した。囲碁には破れてもいまや敵城は余命旦夕、関羽を生擒ることも神算歴々と、心に大きな満足がべつにあったからである。 ――それにひき代えて。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
自責して慎しみを守っていた。 また、ある人が、孔明にこういったこともある。 「神算ある閣下のこと、再び兵を出して魏に返報をすることはもうお胸にあるでしょう」 ....
三国志」より 著者:吉川英治
以外にもよくあらわれている。 彼は清廉であるとともに、正直である。兵を用いるや神算鬼謀、敵をあざむくや表裏|不測でありながら、軍を離れて、その人間を観るときは....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の船力は数百そうの兵で、かくて驚きはよろこびと変ったものの、楠木の名は、その鬼謀神算の聞えによって、瀬戸内の船頭にまで、ふかく恐れられているらしいことを、あらた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
前のおもなる画策はみなこの亜相の禅門から出ていたといわれ、その眼界のひろさや智謀神算の尽きないことでは南朝朝廷のうちこのひとの右に出る者はない。 いや北畠親房....