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「神経痛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神経痛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
なりました。七八年前まで元気でおりまして、相変らず東海道を往来しておりましたが、神経痛が出ましたので流石《さすが》の父も、我を折って私の家へ落着きました」 小....
河明り」より 著者:岡本かの子
船も新型で、運賃も廉くしたので、菱垣船は大打撃を蒙った。話のうちにも老主人は時々神経痛を宥めるらしい妙な臭いの巻煙草を喫った。 「寛永時分からあった菱垣廻船の船....
超人間X号」より 著者:海野十三
いちげき》のもとにたたき殺そうとして拳《こぶし》をふりあげた。が、そのときひどい神経痛《しんけいつう》のようなものがX号の右半身に起こったので、腕がしびれて動か....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
な質屋の主である彼が、何故寺男の生活をしているかと云う理由だった。久八は、永年の神経痛が薬師如来の信仰で癒おったとか云うので、それ以来異常な狂信を抱く様になり、....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
ますと、つづいてジョウが、 「そんなことあたしの半分の苦労じゃないわ。あたしは、神経痛で気むずかしいおばあさんに使われてさ。どんなにしてあげても気にいらなくて、....
島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
島木さんは後ろ向きに坐ったまま、ワイシャツの裾をまくり上げ、医学博士の斎藤さんに神経痛の注射をして貰った。(島木さんは背広を着ていたからである。)二度目の注射は....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
脚も消え、煮られるような夜となりました。 ところが、その夜ヘミングウェー嬢に、神経痛の発作が起りました。前年、ポロの競技中落馬が原因で、その後は、暑さ寒さにつ....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
看板の手前、恥かしい想いをしながらこっそり医者をよんで診せると、 「――こりゃ、神経痛ですよ。まあ、ゆっくり温泉に浸って、養生しなさい。温泉灸療法でもやることで....
雪の夜」より 著者:織田作之助
それでも、せがまれるままに随分ものも買ってやった。なお二百円の金を無理算段して、神経痛だという瞳を温泉へ連れて行った。十日経って大阪へ帰った。瞳を勝山通のアパー....
式部小路」より 著者:泉鏡花
……といった信長以上の暴虐です。貴老も意気が壮すぎるよ。」 「先生、貴下はまた、神経痛ごときに、そう弱っては困りますな。」 「何、私はもう退院をするんだから構わ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
ずれ、運動不足や、そりゃようないに。が、けど何でもない事や。肋膜、肺炎、腹膜炎、神経痛、胸の病、腹、手足の病気、重い、軽い、それに応じて、施術の法があって、近頃....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
陽に解け出したように、フトときめきをおぼえた。 二 父親の源治が神経痛であまり働けないために、佐太郎は農業学校を卒業すると同時に、田圃に下りて働....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
なり、体も丈夫になり、内臓や筋肉や骨格関節など全部が自然に調節せられて来る。頸の神経痛も頭がぼんやりしたのも、関節や筋肉のリウマチも、胃腸や心臓の弱いのも自然と....
俗臭」より 著者:織田作之助
抜けたと寝こんでしまった。按摩をやとったが、按摩の手では負えず、医者に見せると、神経痛だ。ゆっくり温泉に浸って養生するがよかろうとのことだった。まる三日婆さんの....
和製椿姫」より 著者:大倉燁子
た。彼の変り果てた様子にまず一驚を喫してしまったのである。すっかり憔悴して、顔面神経痛ででもあるように、絶えず眼と口を引きつらしている。 私は久々の挨拶もそっ....