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神統
「神統〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神統の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悟浄歎異」より 著者:中島敦
こり》にできるのは、つまり、人間には関心すべき種々の事柄があまりに多いがゆえに精
神統一が至難であるに反し、野獣は心を労すべき多くの瑣事《さじ》を有《も》たず、し....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ずれも民族的空想の偶発的産物であって、したがって非系統的である。それらは通例ただ
神統学(Theogony)の一章、すなわち、神々の系図の物語であるにすぎない。』....
「火星探険」より 著者:海野十三
「そうだろう。そういうときに占いをすればちゃんと当るのさ。そうそう、そのことを精
神統一というんだ」 「うそだ、あたるもんか」 と、河合はあくまで反対だ。 「そ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ないことになる。で、こちらの世界で、何よりも大切な修行というのは精神の統一で、精
神統一以外には殆んど何物もないといえる。つまりこれは一|心不乱に神様を念じ、神様....
「白痴」より 著者:坂口安吾
ぶつけたり机につまずいたり、そのために彼は暫時の間一切の動きと思念を中絶させて精
神統一をはかろうとするが、身体自体が本能的に慌てだして滑り動いて行くのである。よ....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
彼女の魂は実に純美であると誰しも認めたそうである。現代の言葉に飜訳すれば、或は精
神統一とか或は自己催眠とか或は無我意識への参入とかに、彼女はすぐれた素質を持って....
「山上湖」より 著者:豊島与志雄
宗の信者で、さる修験者について修業をし読経中ばかりでなく、日常の間にも、ふっと精
神統一の境にはいることがある。そして霊感で得る言葉を口走る。予言的なことがよく的....
「二十一」より 著者:坂口安吾
甲斐々々しく、熱にうなり、パーリ語の三帰文というものを唱え、読書に先立って先ず精
神統一をはかるという次第である。之は今でも覚えているが、ナモータツサバガバトオ、....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
ては万病の原因である。なぜなら、酒がのめなくなると、睡眠がとれなくなり、自然に精
神統一や、長時間の注意力の持続ができなくなって、いろいろと妙なことになるのである....
「子をつれて」より 著者:葛西善蔵
ちに彼の上半身が奇怪な形に動き出し、額にはどろ/\汗が流れ出す。横井はそれを「精
神統一」と呼んだ。 「……でな、斯う云っちゃ失敬だがね、僕の観察した所ではだ、君....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いった。学界の一部は幾分自ら進んで自由を狭め、真理の探究を投げ打って、そうした精
神統制に挺身追随したように見えたが、中でも国文学界は挙げて時潮に狂奔するもののよ....
「むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
来る出来ないは別問題として、私は彼に鎮魂という方法を教えることにしました。まあ精
神統一なのですが――、それがまたなかなか出来ないものなのです。が、もし深い統一に....