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神罰
「神罰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神罰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
その信者を呵責《かしゃく》したり致しますと、あの沙門は即座にその相手に、恐ろしい
神罰を祈り下しました。おかげで井戸の水が腥《なまぐさ》い血潮に変ったものもござい....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
憑《つか》らせられた婆娑羅《ばさら》の大神に逆《さかろ》うたてや。されば立ち所に
神罰を蒙って、瞬く暇に身を捨ちょうでの。おぬしには善い見せしめじゃ。聞かっしゃれ....
「屋上の狂人」より 著者:菊池寛
枝に吊しておいて青松葉で燻《くす》べてやれ。わしの申すこと違《たが》うにおいては
神罰立ち所に至るぞ。(巫女ふたたび昏倒する) 皆 へへっ。 巫女 (再び立ち上....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ついて、彼はそれを絶対に否認しようともしなかったので、母はいよいよ悲しみ嘆いて、
神罰のおそろしいことをくれぐれも云い聞かせた。今後その汚れた心を入れかえて、身に....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ればこそその霊験は顕著ではあるが他人はこれへさわることさえならぬ。さわったが最後
神罰を受けよう」 「あらたかな鎧にござります」家臣一同敬って申した。しかるに誰や....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
返辞をした。 「支倉さんも運が尽きましたね。八幡さまの境内で、捕るようになるとは
神罰とでも云うのでしょう」 網の魚 大正六年三月某日、前日....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
になった。ついで秀次も関白になった。飯綱成就の植通は毎※言った。「関白になって、
神罰を受けように」と言った。果して秀次関白が罪を得るに及んで、それに坐して近衛殿....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
ず云った。 「この結構な住居を捨て、先祖代々怨み重なる下界の人間と一緒になるとは
神罰を恐れぬ馬鹿な女だ。恐らく将来よい事はあるまい、後悔するに相違ない」 こう....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
を無意味にぬりかえたり、不必要なものを附加したり、モデルを軽べつする事は、やがて
神罰によって失明するに至るであろう。 かくの如く忠実にして厳格なる写実によって....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
御眷族が多数附いて居られる。若しいささかでもこれに暴行を加えようものなら、立所に
神罰が降るであろう。ここで非命に斃れた、かの実朝公なども、今はこの樹に憑って、守....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
犬を彼らの神の本尊とし、狛犬を祭った神殿に対し、もしも無礼を加えたものは恐ろしい
神罰を蒙むるだろうと、こう書いてあるその後へ、
神罰の例が二つ三つ記してあったとい....
「多神教」より 著者:泉鏡花
立てよ。貴女様み気色に触る時は、矢の如く鬢櫛をお投げ遊ばし、片目をお潰し遊ばすが
神罰と承る。恐れ恐れ。(手綱を放たれたる蘆毛は、頓着なく衝と進む。仕丁は、ひょこ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
れを一個人の上に考うるときは、ヤソ教を信ずる人は終身神の愛護を受け、信ぜざる人は
神罰を受くべき理なり。しかるに西洋人中、神を信ずるもの必ず幸福を得、信ぜざるもの....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
三十日とある。また八幡宮では、魚食のものでも三日間の禁忌とある。かくて肉食の徒は
神罰を蒙るが為に、「宍喰った報い」という俗諺までが出来た。しかもなお神社によって....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
肉食者を忌む習慣を養成したのであります。肉食ははなはだしく罪悪で、これを犯す者は
神罰たちまち到ると教えたのであります。これがために何か不慮の災難にでも遭いますと....