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神聖
「神聖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神聖の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
・吉助の一生である。そうしてまた日本の殉教者中、最も私《わたくし》の愛している、
神聖な愚人の一生である。
(大正八年八月)....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
うし》の四大聖人の画像だった。
「惟皇《これこう》たる上帝《じょうてい》、宇宙の
神聖、この宝香《ほうこう》を聞いて、願《ねがわ》くは降臨を賜え。――猶予《ゆうよ....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
たん》なすったのです。お聞きなさい、御一生の御艱難辛苦《ごかんなんしんく》を!」
神聖な感動に充ち満ちた神父はそちらこちらを歩きながら、口早に基督《キリスト》の生....
「少年」より 著者:芥川竜之介
。しかし彼の経験によれば、子供でも悪党のない訣《わけ》ではない。それをことごとく
神聖がるのは世界に遍満《へんまん》したセンティメンタリズムである。
「お嬢さんは....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
閣下は私《わたくし》の正気《しょうき》だと云う事を御信じ下さい。これ私があらゆる
神聖なものに誓って、保証致します。ですから、どうか私の精神に異常がないと云う事を....
「或る女」より 著者:有島武郎
えにかかった。葉子は自分|一人《ひとり》の手でそんな事をしてやりたいような愛着と
神聖さとを貞世に感じながら看護婦を手伝った。
「貞《さあ》ちゃん……さ、氷嚢を取....
「星座」より 著者:有島武郎
日四日が続いたが、それには何らの焦燥も苦悩も伴《ともな》いはしなかった。彼はただ
神聖な存在の前に引きだされたような気分で、何事をも偽ることなく心をこめて考えた。....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
私は自分の仕事を
神聖なものにしようとしていた。ねじ曲がろうとする自分の心をひっぱたいて、できるだ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
あろう。 更に私は家族生活について申し出しておく。家族とは愛によって結び付いた
神聖な生活の単位である。これ以外の意味をそれに附け加えることは、その内容を混乱す....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
いもあえず、静かに床からすべり出た。打合せておいた時刻が来たのだ。安息日が過ぎて
神聖月曜日が来たのだ。クララは床から下り立つと昨日|堂母に着て行ったベネチヤの白....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
家の利害に対する責任上、数百年来の昔から伝わり、そして公認の宗教と合体し、従って
神聖にして犯し難いものになっている在来の観念を唱道しなければならなかった。恐らく....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ました。右の御鏡は早速岩屋の奥の、程よき高さの壁の凹所に据えられ、私の礼拝の最も
神聖な目標となりました。それからモー四百|余年、私の境涯はその間に幾度も幾度も変....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
囈語を以て、神懸りの産物なりと唱え、大なり、小なり始末に負えぬ特殊部落を作って、
神聖なる国土を汚している連中が甚だ多い。モーゼスの背後の霊をして批評させたら、果....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
隠し食いをしておきながら……貴様はチョコレットで画が描けるとでも思ってるんか。
神聖なる画箱にチョコレットを……だから貴様は俗物だよ。 花田 なんとでもいえ。....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
、妻にも話した、死刑の立会をするという、自慢の得意の情がまた萌す。なんだかこう、
神聖なる刑罰其物のような、ある特殊の物、強大なる物、儼乎として動かざる物が、実際....