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神苑
「神苑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神苑の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
黄岳火山は、間断なくこの高原に作用をして、火山の泥流は更に水を堰《せ》き止めて、
神苑のような田代池などいう後成的の湖水を作って、殊に秋ともなれば、湖畔の草を、さ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
善く、麗しい緑で覆われた地が出現するであろう。ただミーメの泉の傍のホッドミンネの
神苑(Hoddminnes Hain)だけがこの世界的の火災を免れるので、そこに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
をいただいて、その衣裳にはなだらかな模様を有し、その眼には豊富なるうるみを持った
神苑動物の野生的群遊を、その豪宕な海と、閑雅なる松林の間に想像してみると、これも....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
だある夜おそく、武田大佐と清少年が、代々木なる明治神宮の大鳥居をくぐったことを、
神苑《しんえん》の森に棲《す》む梟《ふくろう》たちは知っている。 二人の黒い影....
「尾瀬沼の四季」より 著者:平野長蔵
峠等にて見る事は出来ぬ。尾瀬沼は他に例のない紅葉と草色の紅黄を取り交ぜて大自然の
神苑であるというてよろしいと思う。 ただ惜むらくは紅葉の期節は短くして十月上旬....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
、先ず頂上の偉大なるに驚き、次ぎに高山植物の豊富なるに驚きぬ。大雪山は実に天上の
神苑也。 大雪山群峰の盟主ともいうべき北鎮岳の頂に達して、さらに驚きぬ。周回三....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
しい。そのうちに彼は、はッと首を擡げた。鋭い眼で、虚空をにらんだ。 虚空には、
神苑の杉の巨木が、ごうっと絶え間なく暗い風に鳴っていた。――が今、武蔵の耳をいた....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
べきものだ。展望がまたひろびろとして、しかも清らかで新らしくて、まことに植民地の
神苑だと感じられた。祭神は大国魂命、大己貴命、少彦名命の三|柱だ。神殿の前に立つ....