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神薬
「神薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
痛鎮静剤というレッテルが貼ってあり、その硝子壜の中には薄青色の液体が入っていた。
神薬か魔薬か、どっちであるか知らない。しかも佐々は躊躇するところなく、その栓をぬ....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
、それでも、上って来る者のあるのに不思議はないので、じつはこの猿の湯は、さながら
神薬《しんやく》と言っていい霊験《れいげん》を有《も》っているのだ。 きく。打....
「惜別」より 著者:太宰治
自慢の処方で、特に父のような水腫のある病人に卓効を奏するということであった。この
神薬を売っている店は、この地方にたった一軒あるきりで、そうして、その店は自分の家....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
「カバンはございません……貴方が其処に持って居らっしゃる」 幸「おゝ、そうか……
神薬がある、早く水を」 というので薬を飲ませると好塩梅に薬も通って下る様子 「....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ぐらいだから、ツツガ虫の病人が助からないのは当り前の話だ。しかるに、どうだ、この
神薬現れるや、歯の痛みのかたわらに、チョイと淋病でも肺炎でもツツガ虫でも治してし....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
薬頭、今も残っている門内|左手の方の柳の下なる、この辺に珍しい掘井戸の水は自然の
神薬、大概の病はこれを汲めばと謂い伝えて、折々は竹筒、瓶、徳利を持参で集るほどで....
「三国志」より 著者:吉川英治
功徳を語り聞かせ、男子には金仙丹を、女子には銀仙丹を、幼児には赤神丹を与えると、
神薬のききめはいちじるしく、皆、数日を出でずして癒った。 それでも、癒らぬ者は....
「三国志」より 著者:吉川英治
た。 「ご心配には及びません」 吉平は、慶童子の捧げている薬籠を取って、八味の
神薬を調合せ、 「これを朝暮にさしあげてください。かならず十日のうちにお元気にな....