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神詣で
「神詣で〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神詣での前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
》には行こうとは云わぬ。」
「都では僧都《そうず》の御房《ごぼう》一人、そう云う
神詣でもなさらないために、御残されになったと申して居ります。」
「いや、それはそ....
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
くしたことがあった。その時義兄は北|牟婁《ムロ》でその病気が癒《なお》るようにと
神詣でをしてくれた。病気がややよくなって、峻は一度その北|牟婁《ムロ》の家へ行っ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
孕んで、坊さんが忍ぶように羽織の袖が飜々する。着換えるのも面倒で、昼間のなりで、
神詣での紋付さ。――袖畳みに懐中へ捻込んで、何の洒落にか、手拭で頬被りをしたもん....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
やな人達から、単に形式的に頭を低げてもらいましても、ドーにも致方がございませぬ。
神詣でには矢張り真心一つが資本でございます。たとえ神社へは参詣せずとも、熱心に心....
「一枚絵の女」より 著者:国枝史郎
衛にとって、迷惑のことではなかったが、伊勢参宮を済ましていなかった。女を連れての
神詣で、これはどうにも気が済まなかったので、 「帰途かならず立ち寄って、その時お....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
た仙台の殿様の虚無的な皮肉なのだか、敬神の思想によるのか、全然判断がつかねえや。
神詣でのフリして遊女屋へ行けという非常に至れり尽せりの思いやりかも知れないな。今....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
うであるが、なかなかよく出来た人であった。後年隠居を致し、私から小遣いを貰って、
神詣でなどに参りまして、貰っただけの小遣いはそれだけ綺麗に使って来たもので……そ....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
身も心も二つながら清めて、霊剣一通り振り納め、全く邪心を去って来れば好い。其他の
神詣では追々の事として苦しゅう無い」 秋岡陣風斎から一師一弟、八方巻雲の剣法を....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
旅装いはしているが身綺麗にして、男の供も連れていない様子。近国に住む良家の者の、
神詣でか仏参か。徒然の春の旅か。そんなふうに見うけられる。 「……何?」 伊織....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
るかどうか。 九九 年籠り 除夜には睡らぬという仕来りがあるか。また宵のうちから
神詣でをする風習があるか。 一〇〇 その他の節日 前各項に列挙した以外に、地方で....