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神路山
「神路山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神路山の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
この土地は、なかなか夜風の涼しさが肌に心地よいくらいで、昼は千早振《ちはやぶる》
神路山《かみじやま》の麓、かたじけなさに涙をこぼした旅人が、夜は大楼の音頭《おん....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
上げる……これが悪く生温くって、灯の前じゃ砂が黄色い。月は雲の底に淀りしている。
神路山の樹は蒼くても、二見の波は白かろう。酷い勢、ぱっと吹くので、たじたじとなる....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
てきてすぐ焼くと、骨がツと放れて、その香《か》のよいことと―― あたしは先年、
神路山《かみじやま》が屏風のようにかこんだ五十鈴河のみたらしの淵《ふち》で、人を....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
に。 赤福の餅の盆、煮染の皿も差置いたが、猪口も数を累ねず、食べるものも、かの
神路山の杉箸を割ったばかり。 客は丁字形に二つ並べた、奥の方の縁台に腰をかけて....
「美音会」より 著者:佐藤垢石
ドヤと入ってきて席を取る。間もなく幕が上がると、吉備舞が始まった。君が代、梓弓、
神路山の三番が続けて舞われる。曲は何れもおとなしいもので、かつ楽手が皆芸人らしく....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
者がいて、神領三郡に打ち入って、ここを占領し、五十鈴川の魚を漁って食らったりし、
神路山へ鷹を放って小鳥の肉を炙ったりして、大いに武威を謳っているうちに気が変にな....