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神霊
「神霊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神霊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
う》を聞いて、願《ねがわ》くは降臨を賜え。――猶予《ゆうよ》未だ決せず、疑う所は
神霊に質《ただ》す。請う、皇愍《こうびん》を垂れて、速《すみやか》に吉凶を示し給....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かり大人びて、矢口のお舟なぞはなかなかよくしていました。いや、矢口と云えば、あの
神霊矢口渡という芝居にあるようなことは勿論嘘でしょうが、矢口渡の船頭が足利方にた....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
キロ焼夷弾を使い出した。 ◯このごろ壕内へ持込むものは、次のようなものだ。 御
神霊、財産に関する書類、写真機、平常洋服、蒲団、昌彦の尿壜、衣料リュック。 ◯沖....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
んはこの頃お出でですが、わたし達の中にはもう十年もここにいる者があります。ここは
神霊ある物の棲む所で、自由に人を殺す力を持っています。百人の精兵でも、かれを取り....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
秘釈義法(神秘数理術としてノタリク、テムラの諸法を含む)、ヘンリー・クラムメルの
神霊手書法、編者不明の拉典語手写本|加勒底亜五芒星招妖術、並びに|栄光の手(絞首....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
は妙な手応えがするものですわね。けれどもそれを感じた瞬間、童貞女のみが知る気高い
神霊的な歓喜を、養父を殺める苦悩の中でしみじみ味わされました――と云うのですよ。....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
「彼は愚人で道理を識らないから、私がすこしく懲らしてやります。さもないと、土地の
神霊のために重い罰を受けるようになりますから、彼を懲らすのは彼を救うがためです」....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
の霊異 蔚州の城内に寺があって、その寺内に鉄塔神というのが祭られているが、その
神霊|赫灼たるものとして土地の人びとにも甚だ尊崇されていた。契丹のまさに亡びんと....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
高坂も葎の中に伸上った。草の緑が深くなって、倒に雲に映るか、水底のような天の色、
神霊秘密の気を籠めて、薄紫と見るばかり。 「その美女ヶ原までどのくらいあるね、日....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
渡る橋の上で――池は視ないで、向う岸へ外れた。 階を昇って跪いた時、言い知らぬ
神霊に、引緊った身の、拍手も堅く附着たのが、このところまで退出て、やっと掌の開く....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
るのは気の毒千万である。淺野先生が二十余年に亘る研究の結果の数種の著述心霊講座、
神霊主義と共に本書は日本に於ける斯学にとりて重大な貢献である。 土井晩翠 ――本....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
種の霊媒能力 第五章 幽明交通と環境 第六章 夫婦関係 第七章 真の宗教 第八章
神霊主義 第九章 啓示の真意義 第十章 進歩的啓示 第十一章 審神の要訣 ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
抱えてズルんかズルんか引き摺って来て南弥六に邪魔をされ折角誘拐して来た浜路を伏姫
神霊に取り返される。素藤が初め捕われて再挙を謀る間潜伏した山というはどの辺を指す....
「妖怪学」より 著者:井上円了
祈る法 その法は、「天生五穀以養人民今天雨不止用傷五穀如何如何霊而不幸殺牲以賽
神霊而則不止鳴鼓攻之朱緑縄索而脅之」(天は五穀を生じて、もって人民を養う。いま天....
「西航日録」より 著者:井上円了
庭。 (自然のたくみは石をねりあげて、すぐれた形を造った。その絶妙なることは私に
神霊のあることを思わせる。西欧の俗説に伝えられることについて君笑うことなかれ、古....