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神頼み
「神頼み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神頼みの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
て鳴いて見せたって、感応《かんのう》のあるはずはないのだが、そこが、ひもじい時の
神頼み、貧のぬすみに恋のふみと云うくらいだから、たいていの事ならやる気になる。に....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
思われた。 七月九日、きょうは浅草観音の四万六千|日《にち》である。苦しい時の
神頼みと云ったような心持もまじって、半七は朝から参詣の支度をした。 「おい、お仙....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
薄鼠に、梟の頂が暗夜に浮いて見えました。 苦しい時ばかりじゃあねえ。こんな時も
神頼み、で、私は崖縁をひょいと横へ切れて、のしこと地蔵様の背後に蹲み込んで覗いた....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
直ルヨウニト、百日ノ行ヲハジメタガ……」 それ見たことか、敵《かな》わぬ時の
神頼みだ。だが、かなわぬ時に至って、はじめて
神頼み、仏いじりをはじめるところが可....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
》と差《ちが》いて、貧しき内に男子を挙げ、名を哲郎《てつろう》とは命じぬ。 四
神頼み しかるに生れて二月《ふたつき》とはたたざる内に、小児は毛細気管支炎《も....
「胎内」より 著者:三好十郎
、東京へ戻りゃ、なあに、また同じことだよ。そうなんだ。それでいいんだ。苦しい時あ
神頼みで、神に頼んで、それが過ぎて、やって行けるとなりゃ、こんだまた、この、悪魔....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
ついて考える機会があまりないでしょう。そんな呼吸困難の体験をした人は、苦しい時の
神頼みと同じ心境を知っています。 神は至るところにましまし、しかも完全に行き届....