神風[語句情報] » 神風

「神風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神風の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
所があったようです。 「その証拠は彼が私と二人で、ある日どこかの芝居でやっている神風連《しんぷうれん》の狂言《きょうげん》を見に行った時の話です。たしか大野鉄平....
春昼」より 著者:泉鏡花
を見た、まのあたり仏に接した、あるいは自から救世主であるなどと言う、当時の熊本の神風連の如き、一揆の起りましたような事も、ちらほら聞伝えてはおりますが、いずれに....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
飜っているのは、東海道五十三次の賑わいを、眼前に見る如く、江戸時代以来、伝統の敬神風俗を、この天涯の一角に保存する如く、浮世絵式風景を、日本の一特色として再現せ....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
、トンカチリと楊弓聞え、諸白を燗する家ごとの煙、両側の廂を籠めて、処柄とて春霞、神風に靉靆く風情、灯の影も深く、浅く、奥に、表に、千鳥がけに、ちらちらちらちら、....
真夏の夢」より 著者:有島武郎
た。 その時ひびきを立てて、海から大風が来て森の中をふきぬけました。この大きな神風にあっては森の中の木という木はみななびき伏しました。その中で一本のわかい松も....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ほど古調を尊んでいるのだが、少しく偏しているか知らん。 ○神風の伊勢の国にもあらましを何しか来けむ君も有らなくに 〔巻二・一六三〕 大来皇....
白痴」より 著者:坂口安吾
れ、生フィルムは欠乏し、動くカメラは少なくなり、芸術家達の情熱は白熱的に狂躁し「神風特攻隊」「本土決戦」「ああ桜は散りぬ」何ものかに憑かれた如く彼等の詩情は興奮....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
まだやったことがない。 蒙古の大侵略の如きものが新しくやってきたにしても、何も神風などを当にする必要はないのである。知らん顔をして来たるにまかせておくに限る。....
俊寛」より 著者:倉田百三
祈ろう。祈りの力で船をこの島に引き寄せよう。神々よ。あの船をこの島に送りたまえ。神風を起こしてあの帆をふくらせ、水夫の腕の力を二倍にし、鳥のごとくにすみやかにこ....
作画について」より 著者:上村松園
想い出すのです。 かきくらすあめりか人に天日の かゞやく邦の手ぶり見せばや神風のいせの海辺に夷らを あら濤たゝし打沈めばや 東湖のこのはげしい攘夷....
妖怪学」より 著者:井上円了
を入れたるために疫病流行せり、敏達天皇のときも同断なり。蒙古|来寇のときに伊勢の神風あり。アメリカ船初めて来たりしとき、彗星出でたり。また西洋にありても、カエサ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
が猿若町の市村座に楯籠って、まず得意の「板垣君遭難実記」を上演し、つづいて熊本|神風連騒動の「ダンナハイケナイワタシハテキズ」を上演した頃には、その評判がいよい....
古事記」より 著者:太安万侶
ンシヨウ、 口がひりひりして恨みを忘れかねる。 やつつけてしまうぞ。 また、神風《かみかぜ》の吹く伊勢の海の 大きな石に這い※《まわ》つている 細螺《しただ....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
あった. 俺は宝壇から航空船(17)をとり下し,それに乗って,わが家の天窓から神風を伴って飛びだした. 見ると,本当にわが渚に近く,川岸に,草小屋が立ってい....
松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
二氏の技芸の、歳月と共に進歩して、團十郎氏が近古歴史中の英雄豪傑に扮して、其の精神風采を摸するに奇を専らにし、圓朝氏が洋の東西、事の古今、人の貴賤を論ぜず、其の....