神鹿[語句情報] » 神鹿

「神鹿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神鹿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
と来るのだ、覚えてやがれ坊主め」 と、怨んでいたが思出すのは例の石子詰である。神鹿《しんろく》を殺す者は、人殺しよりも重い罪になるというのが、とにかく掟らしく....
宝に食われる」より 著者:宮本百合子
を払っては一撞きつかせる焚鐘が殆ど一日じゅう鳴りづめだ。春日神社の囲りなど夥しい神鹿の姿も雑踏にまぎれるばかりの人出であった。が、妙なもので、素通りの見物人が通....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、松林――古《いにし》えは夥《おびただ》しく鹿を棲《す》まわせて、奈良の春日の神鹿の祖はここから出でたという――その松林の間に打入って、放神悠々、写生の筆をと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
あこがれ、眇《びょう》たる一粟《いちぞく》のわが身を憐れみ、昔はここに鹿島神社の神鹿《しんろく》が悠々遊んでいたのを、後に奈良に移植したのだという松林帯を入りて....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
が、黒という狗をつれて狩に入り、彦山に近い山の中で鹿を見つけた。それが彦山権現の神鹿であることを知らずに、七日七夜の間追い続けて終に射留めることが出来ず、その鹿....