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祭り上げる
「祭り上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祭り上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討三態」より 著者:菊池寛
武士に、幸太郎兄弟の爪の垢でも、煎じて飲ませたい」 世評は、成功者を九天の上に
祭り上げると共に、失敗者を奈落の底へまで突き落さねば止まなかった。 幸太郎兄弟....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
も口さがない人たちにかかっては、滑稽な戯画の中の人物と化した。先輩を活神様にして
祭り上げる人たちは、また道化役者にして笑いたがる人たちである。そんな態度が頼みが....
「読書法」より 著者:戸坂潤
的に一般に感じられたもの、それがハイデッガーの様な不安の感情というものを神秘的に
祭り上げる様な哲学を生んだということが云われると思います。 戸坂 しかし、そ....
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
ごく》な奇観を呈するにいたった。するとまた、この人獣をこういうふうに人気の焦点に
祭り上げるのは風教《ふうきょう》に大害あり、第一、不謹慎きわまるとあって反対運動....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
申し合わせをしている。誰に頼まれたのでもなく自分で出した「衆議院の院議」を自分で
祭り上げるということは、あまり張合いのないことだろうと思う。 しかし問題は思わ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
そぶ》きました。現在こうしてピンピン生きている者のお墓をこしらえた上に、荒神様に
祭り上げるなんて、洒落《しゃれ》が過ぎてらあ! とでも思ったのでしょう。
「ばか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
百姓だ――ことに近来は、一揆の無頼漢の音頭を取るものを称して「義民」だのなんのと
祭り上げる輩《やから》が多いから、百姓がいよいよ増長する。そもそも、百姓をかく増....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
百姓だ――ことに近来は、一揆の無頼漢の音頭を取るものを称して「義民」だのなんのと
祭り上げる輩《やから》が多いから、百姓がいよいよ増長する――云々《うんぬん》。 ....
「上海」より 著者:横光利一
女と踊る敵の度数を暗黙の中に数え合い、そうして、ますます宮子を高く彼らの肩の上へ
祭り上げる方法ばかりをとっている。しかし、あの女をシンガポールへ連れていったら、....