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「祭る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祭るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ると、その女房の方を御覧になって、 「摩利と申すからは、摩利支天《まりしてん》を祭る教のようじゃな。」 「いえ、摩利支天ならよろしゅうございますが、その教の本尊....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
住民ばかりか、役人たちもその蛇の祟りによって死ぬ者が多いので、牛や羊をそなえて祭ることにしたが、やはりその祟りはやまない。大蛇は人の夢にあらわれ、または巫女な....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
が、二、三日前から宿の雇人らが遼陽城内へしばしば買物に出てゆく。それが中秋の月を祭る用意であることを知って、もう十五夜が来るのかと私たちも初めて気がついた。それ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ましては御退屈でございましょうから、ここらで本文に取りかかります」 妖鬼を祭る 祁州の汪氏の息子が番陽から池州へ行って、建徳県に宿ろうとした。その途中、....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
銭を供えた。紙銭は紙をきって銭の形を作ったもので、亡者の冥福を祈るがために焚いて祭るのである。 日が暮れて、あたりが暗くなると、表で幽かに溜め息をするような声....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
りょうか。 あの、雪を束ねた白いものの、壇の上にひれ伏した、あわれな状は、月を祭る供物に似て、非ず、旱魃の鬼一口の犠牲である。 ヒイと声を揚げて弟子が二人、....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
反対に、お誓さんが故郷へ帰った、その瑞兆が顕われたとして、しかも家の骨に地蔵尊を祭る奇特がある。功徳、恭養、善行、美事、その只中を狙うのが、悪魔の役です。どっち....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
に地を打っている。 ところで、その日からはじまる八日のあいだが、カリーの女神を祭る精進日となるのです。 水浴をし、あらゆる慾望を絶ち、子羊を犠牲にする。そし....
」より 著者:岡本綺堂
かいうようなことを口走る。そこで、周囲の者もそれを信じ、それを恐れて、大蛇を神に祭るなどということも出来するのである。」 又次郎は今その講義を思い出した。お蝶....
平家蟹」より 著者:岡本綺堂
を報いんために、神壇を築いてひそかに源氏を呪い、神酒を供えてもろもろの悪鬼羅刹を祭る。そち達ふたりが飲んだる酒は、即ちそれじゃ。 玉琴 して、その神酒が毒酒とは....
青蛙神」より 著者:岡本綺堂
あ、阿母さん。 柳 あいよ。 (母と娘は上のかたの壁の前に種々の供物をして、月を祭る準備をする。李は疲れたように、榻に腰をおろしている。) 阿香 お父さん。草臥....
迷信解」より 著者:井上円了
食物をもり、その犬の口さきにまさにとどかんとする所に置き、うえ殺しにしてその霊を祭るものであるとのことじゃ。また、猫神、猿神、トウビョウ等は、地方によりて名称の....
はなしの話」より 著者:岡本綺堂
が、二、三日前から宿の雇人らが遼陽城内へしばしば買物に出てゆく。それが中秋の月を祭る用意であることを知って、もう十五夜が来るのかと私たちも初めて気がついた。それ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
長一人、教正十六人、坊僧一千九百四十七人、尼一千九百七十五人あり。 ローマ宗に祭るところのマリアの女像は、わが国観音を拝するに異ならず。 ロシアの人口は、そ....
古事記」より 著者:太安万侶
仰せになるには、「この鏡こそはもつぱらわたしの魂《たましい》として、わたしの前を祭るようにお祭り申し上げよ。次《つぎ》にオモヒガネの神はわたしの御子《みこ》の治....