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祭儀
「祭儀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祭儀の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
の事歴を明らめ得るごとく、地方ごとに史籍に載らざる固有の風俗、俚謡、児戯、笑譚、
祭儀、伝説等あり。これを精査するに道をもってすれば、記録のみで知り得ざる一国民、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の前に跪坐《きざ》することは、歩行の筋肉と前進の意志とを萎縮《いしゅく》させる。
祭儀の業もしくは商売の業に没頭することは、民衆の光を減じ、その水準を低めながらそ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
も今回と同様に猿田の面がかぶされておったそうです。ところが当日はオーカミイナリに
祭儀がありまして、神主が深更まで神前に奉仕しておりましたのを多くの拝詣人が見てお....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
は達していたが、九州の農民の方言も分らぬばかりでなく、切支丹の用語も知らず、その
祭儀に処する身ぶりの心得もないから、たちまちバレて背後から石ツブテをぶつけられつ....
「巨椋池の蓮」より 著者:和辻哲郎
る。仏像は大抵蓮華の上にすわっているし、仏画にも蓮華は盛んに描かれている。仏教の
祭儀の時に散らせる華は、蓮華の花びらであった。仏教の経典のうちの最もすぐれた作品....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
区別するためであったと考えられるとともに、他面においてイエス崇拝がバラバの犠牲の
祭儀に酷似していたゆえであると考えざるを得ない。イエスが「ユダヤの王」として驢馬....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
多かったことも知られる。しかし今の問題は牛の需要とか分布とか云う事ではなくして、
祭儀に呪術に牛が如何に利用されたかという点にある。これについて斎藤彦麿は、左の如....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
煙草を欲しがるといい,そこを突っこんで行けば,この連中の素姓が割れそうだ.古代の
祭儀を司祭したえらい巫者に禿頭の人がすくなくなかったという言伝えが残っており,煙....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
穴であった。 この種の洞窟が本来何であったかは、まだよく分らない。それらが古く
祭儀――とくに海の――に関して用いられたものであろうということだけはほぼ察しがつ....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
った、原始的な仮装舞踊劇と密接な関係に立つものなのであります。そのことは、現実の
祭儀が、それを示しているのであります。即ち、北海道の西南部、胆振国山越郡八雲地方....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
となった。 賀茂の葵祭は前例によって去る五月の十五日を以て厳粛に行われた。その
祭儀の行列は例によっていかにも古典的のものであった。その参列者の名称から、その服....