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「祭具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祭具の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
墓あらしの話。 漢の広川王も墓あらしを好んだ。あるとき欒書の塚をあばくと、棺も祭具もみな朽ち破れて、何物も余されていなかったが、ただ一匹の白い狐が棲んでいて、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
さて席の正面を見ると、そこに臨時の祭壇が設けられてある。その祭壇に使用された祭具を見ると、八脚の新しい斎机《さいき》もあり、経机の塗りの剥《は》げたのもあり....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
土民の先祖に切支丹の品々を目利きし得る人がいて、千頭家の持参した荷物の中に秘密の祭具を見かけたのかも知れなかった。 津右衛門は千代に語って、 「世間の人は色々....
三国志」より 著者:吉川英治
五百の討手のうち、丁奉の兵三百が、真っ先に山へ登って行った。 七星壇を仰ぐと、祭具、旗など捧げたものは、方位の位置に、木像の如く立ちならんでいたが、孔明のすが....
三国志」より 著者:吉川英治
、余人に帳中をうかがわすな」 姜維は、謹んで命をうけ、童子二名に、万の供え物や祭具を運ばせ、孔明は沐浴して後、内に入って、清掃を取り、壇をしつらえた。一切の事....
私本太平記」より 著者:吉川英治
すでに、それらの叫びも、誰の発しるものかさえわからなかった。火はすぐそこらの祭具や蓮華、瓔珞などに燃えうつり、解脱上人いらいの貞慶式建造の古い金壁が、にわか....