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祭場
「祭場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祭場の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
のお手だてについて、神さまのお告げをいただこうとおぼしめして、大臣の武内宿禰をお
祭場へお坐らせになり、御自分はお琴をおひきになりながら、お二人でお祈りをなさいま....
「風に乗って来るコロポックル」より 著者:宮本百合子
たか分らない。 二人に送られて家に帰ったイレンカトムは、神聖なイナオ(木幣)の
祭場所に永い祈念を捧げた。 こんなことさえあったので、イレンカトムのコロポック....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
「やられたな、すっかりやられた。」陳氏は笑いころげ哄笑《こうしょう》歓呼拍手は
祭場も破れるばかりでした。けれども私はあんまりこのあっけなさにぼんやりしてしまい....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
四郎儀、療養|叶わず、遂に永眠|仕候間、此段謹告候也。 追而来る××日×時、花山
祭場に於て仏式を以て告別式を相営み、のち同火葬場に於て荼毘に附し申可く候……」 ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
繕をするということさえむずかしい。彼の百観音を納めてある蠑螺堂のある場所を、神葬
祭場にするという評判さえあって、この霊場の運命も段々心細くなるばかり……その中、....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
ならば、適当の時を選んで、所謂熊祭を挙行するのである。その行事としては、その熊を
祭場に引き出し、その前にてアイヌの第一の嗜好物たる酒を供して神を祭り、結局ここに....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
及び俗人の高等官で、一番しまいに出て来るのがその時の宰相であります。
モンラム
祭場内の光景及び問答
宰相は四人ある。その名は第一がクショ・シャーター、第二....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
人の役目を振りあてて納屋と便所の間に立てた. ふつうの熊祭には家の東の窓の外を
祭場にするのであるが,この際はわざと反対側の不浄な場所を択んで
祭場としたのである....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
お祭の供物をもてあましているという。宮司の桑原さんは考え深い人だ。今にいずれかへ
祭場を移される他はあるまいと私も思っている。それから近江の多賀大社、あそこでは毎....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
そ元の通りで、大よそ東北などでいう宇賀の神に近く、表の神棚よりもむしろ勝手の方に
祭場を設けている。 一つの目に立つ変化は、恵比須は田の神と同じように、春出て秋....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
、知里翁の若い頃は、まだ二ヶ所に幣場があったということであり、この岡が古く海神の
祭場であったことを物語っている。この幣場のすぐ上が広場で、おそらくそれが古くはカ....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
た古い礼帽をつけさせます。最初にこのぼろの着物を身につけた東風の神が、舞いながら
祭場に出て来ます。やがて、美しい衣裳をつけた、他の風の神達も、それぞれの方角から....