祭式[語句情報] »
祭式
「祭式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祭式の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「先生への通信」より 著者:寺田寅彦
らしい純粋の降誕祭を経験しました。二十二日の晩宿の主婦から、天主教の幼稚園で降誕
祭式があるから行かぬかと誘われたので行って見ました。主婦と娘と、家事の見習いかた....
「鑢屑」より 著者:寺田寅彦
逃す事が出来なかった。 七 知名の人の葬式に出た。 荘厳な
祭式の後に、色々な弔詞が読み上げられた。ある人は朗々と大きな声で面白いような抑揚....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
てはさらに多く同感をもっていた。サン・フロリアン会堂の大オルガンについて、日曜の
祭式の伴奏をやっている時、彼はミサによりもむしろ大オルガンの方に多く気をとられて....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
がためばかりであった。その他の時には、皆下の会堂に集まっていた。クリストフはその
祭式に数回臨んでみて、彼らが旧教的信仰をもってることに気づいたのは、しばらくたっ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の通信をしたたむるなど、なすべき無数の仕事がある。
それら無数の仕事やそれから
祭式や祈祷などをしてなお余った時間を、彼はまず貧しき者や病める者や悩める者のため....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の調子で、純粋な平音楽で、そしていつも勤めの間引き続いたいっぱいの声で、すべての
祭式を歌っていた。弥撒《ミサ》の書に星印がある所では、ちょっと歌をやめて「イエス....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
れから最初の聖体拝領の時のような無関心さがまた戻ってきた。彼女は欠かさず教会堂の
祭式に列し、大念珠をつまぐり、祈祷書《きとうしょ》を読み、家の片すみで人々がわれ....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
社を立てたのであろう。 たいてい仏教と一緒に渡来した神様ならば「儀軌」といって
祭式が明らかに教えられてある筈である。神様を拝む特別の方法が教えてあるのであるが....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
とき、食卓に対して口誦するを例とす。 宗派異なればその名目また異なり、ヤソ教の
祭式に一杯のブドウ酒と一片のパンを神前に供し、読経祈請の後、これをヤソの血と肉な....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
て海神ネプチューンの行列をなし、裁判を開き、有罪と認むるものを水中に投ずる古例の
祭式を擬し、大いに喝采を博す。毎回赤道を一過するときに、船中の余興にこれを行うと....
「山の人生」より 著者:柳田国男
めてこの統一の勢力に迎合したらしいが、これと同時に農民の保守趣味から、新たな社の
祭式信仰をも自分の兼て持つものに引きつけた場合が少なくはなかったらしい。また右の....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
は、一方には保存せられる民謡の言葉が存外に新らしいことにより、他の一方には神社の
祭式の中に少し残り、もしくは童女の手毬歌などに、散乱して伝わっている古いあや言葉....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ある。実際また神には生で供え、人は焼かなければ食べぬなどということは、今日の神道
祭式には認められているが、少なくとも民間の節供思想、すなわち神と人の食饌を同じく....
「濫僧考」より 著者:喜田貞吉
の事を、今少し精しく考証してみる。「旃陀羅考」中にも引いておいた「延喜式」の臨時
祭式の文に、 。 とある。その濫僧とは、そもそもいかなるものであろう。そして何故....