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祭政
「祭政〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祭政の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
地方から上京して来るもの、何がな王事のために尽くそうとするものなぞの名を数えた。
祭政一致をめがけて神葬古式の復旧運動に奔走する倉沢|義髄と原|信好、榊下枝の変名....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
った伊那ですらそれだ。これを中央に見ても、正香のいわゆる「政治を高めようとする」
祭政一致の理想は、やがて太政官中の神祇官を生み、鉄胤先生を中心にする神祇官はほと....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
深まらないのである。 林内閣は極めて抽象的な政綱を発表した。その根本的精神は「
祭政一致」主義にあるものと、少なくとも儀礼上は受け取る必要があるだろう。広田内閣....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
政綱」なるものを発表した。すでに同内閣が組閣当時発表した有名な政綱があって、夫が
祭政一致の宣言から始まっていることは、少なからず日本の民衆を刺※し、そればかりで....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
をもらしたこともあるのである。実際を云うと、「知育偏重」反対論や科学精神否定論や
祭政一致論に至るまでの、科学的精神に対する弾圧は、広義の軍需科学にとっては、一般....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
して倫理道徳的性癖を有つ東洋の学・教学は、「政教一致」、「経済道徳一致」、から「
祭政一致」の説にまで、進むことが出来るのである。今日教学に非ずんば日本の学に非ざ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の日附で刊行されている。それは日本的なるものの強調から日本主義にすすみ、林内閣の
祭政一致の宣言から国民精神総動員へと急激に傾きつつあった一時期である。その線に沿....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
は、天皇を人として見ることによってのみ明かになることは、いうまでもない。上代には
祭政一致であったから今日でもそうでなければならぬ、というような主張が、現代におい....
「歳棚に祭る神」より 著者:柳田国男
う類の幼稚なる論理からでない。祭主は当然に家長の役であったが、家にも一国と同じく
祭政分離の必要があって、優良なる若者の中から年男が選定せられることになった。年男....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
が最も具体的に鮮明且つ積極的になった処の国体明徴運動の如きは、林内閣の手によって
祭政一致という超俗的な神職的神話に結びつけられ、夫によって政治感覚全体を著しく形....
「近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
ぬ抜打解散、総選挙の決定的に反政府的な結論に対するシニズム、こうした態度が、その
祭政一致声明の超時代常識性と呼応して、独り政党人の政治屋的常識を刺激したばかりで....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
這入ってからの北支工作の一時的行きづまりなどは、宇垣内閣の流産やその後の林内閣の
祭政一致主義にも拘らず、この正常波をよび返した心理的原因であろう。尤もこの正常波....