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「祭祀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祭祀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
乱世」より 著者:菊池寛
恪勤を尽した忠誠も、没却されてしまうばかりでなく、どんな厳罰に処せられて、当家の祭祀が絶えてしまうようなことがないとも限らない。そうした危険を冒すよりも、今日の....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、測らずも大赦に逢って青天白日の身となった。 その以来、その家では代々その虫の祭祀を続けているのである。 父母の霊 劉根は字を君安といい、長安の人であ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
についたばかりのころであった。かねて神祇官時代には最も重要な地位に置かれてあった祭祀の式典すら、彼の来て見たころにはすでに式部寮の所管に移されて、その一事だけで....
蓮香」より 著者:田中貢太郎
開いて骨を得て帰り、それを蓮香の墓に合葬した。親戚朋友がその不思議を聞き伝えて、祭祀の時のような服装をしてきたが、期せずして二三百人の者があつまった。 予(蒲....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
なかった。俄かに風雨が起って、彼女は姿をかくした。その後、彼は神座をしつらえて、祭祀を怠らなかったが、その生活はすこぶる豊かで、ただ大いに富むというほどでないだ....
『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
下流社會の人、孝によりて遂に帝位を讓られしが、その事蹟たるや、制度、政治、巡狩、祭祀等、苟も人君が治民に關して成すべき一切の事業は殆どすべて舜の事蹟に附加せられ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
を手向け、又十|日祭とか、五十|日祭とか申す日には、その都度神職を招いて鄭重なお祭祀をしてくださるのでした。修行未熟の、その時分の私には、現界の光景こそ見えませ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
すべて神慮によって定められた神族の神名である。神託によって本日より公然と山の神の祭祀一切つかさどるであろう」 と名乗りをあげた。つもる負債に発狂したという説も....
迷信解」より 著者:井上円了
いに排斥せなければならぬ。淫祀とは一口にいわば、道理に反し道徳に害があるがごとき祭祀をなすものを申すのじゃ。わが国にはずいぶん淫祀が多いように思う。つぎに、加持....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
自分は昨年一月の本誌神祇祭祀号において少彦名命の研究を発表した中に、説たまたま谷蟆の事から、引いてクグツ....
古事記」より 著者:武田祐吉
を有するものは、各項に重出したものもある。各稱の下の數字は本書のページ數である。祭祀 鎭火祭 道饗祭 身禊 風神祭 誓約 天の岩戸 祓 收穫の神の系譜 新....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
宗教的権威をももっていたらしく、種々の呪術や原始的な宗教心のあらわれとしての神の祭祀やが、その配下の民衆のために、かれらによって行われ、それが政治の一つのはたら....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
あるが、政治に神の意志がはたらくものとせられ、従って政治の一つのしごととして神の祭祀が行われた、という意義でそれをいうにしても、それは、上代の思想と風習とであっ....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
られている伝説や信仰などを考えあわせると、或はこれは俗人の近づくのを許さなかった祭祀関係の遺跡だったのではなかろうかとも考えられる。 なお、この高台を下りて幌....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
しめた事があった。 肉食を忌む思想の由来はかなり古い。既に大宝の「神祇令」に、祭祀に当って神官は肉食を遠慮すべき事が規定されている。生贄を神祇に供し、神官はこ....