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祿
「祿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祿の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
界の乾《いぬい》の手輩としてN・R漁業権を背景として、政党と政党の対立に山師の貫
祿を見せた彼も、内閣が更迭《こうてつ》すると疑獄事件のうずのなかに、不治の病を発....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
から、こんなしっかりした言葉を聞こうとは門之丞、思わなかった。違算です。備わる貫
祿に圧迫されて、彼は手も足も出ない。
手をかえた門之丞、声をひそめて、
「源三....
「霊感」より 著者:豊島与志雄
らないで済みましたが、一時は大騒ぎだったそうです。 「あなたが仰言った通りよ。身
祿さんて、すごいんですね。それとも、護って下すったのかしら。将来の警告かも知れま....
「高尾ざんげ」より 著者:豊島与志雄
とになってるのよ。宿屋なんかに行くより、その方が、人目にもつかないし、あたしの貫
祿……おかしいわね、梅葉姐さんそう言ったわ……貫
祿のためにいいんですって。」 ....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
に、いっそう小柄になった感じで、すっきり高い鼻がよけい目立った。その鼻に一種の貫
祿を持たせて、多人数の中ではあまり口を利かなかったが、相手と二人きりの時にはよく....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
も解らねえ」文は渋面を作ったが、「福の神だということだ。とにかくこいつ、最初は微
祿であられた所が、この壺を借りたその日から、トントン拍子に出世されたそうだ。……....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
た。 こうして天宝十四年になった。 ひっくり返るような事件が起こった。 安
祿山が叛したのであった。 十二月洛陽を陥いれた。 天宝十五年玄宗皇帝は、長安....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
に勢力を延ばし、林蔵の大切な縄張りをさえ犯し、どっちかといえば現在においては、貫
祿からも人気からも、林蔵以上と称されていた。 そこで両雄並び立たず、面と向うと....
「魔都」より 著者:久生十蘭
方に充分にユーモアも解される達識であられるから、このような逆境にあっても王者の貫
祿を示すため、こんな非凡な所為をなされたのだと思う他はない。
以上は加十の粗雑....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
遑あらず。余は、なぞらへて知るべし――と、あった。 文化文政頃の酒徒が、元享永
祿の昔、伊勢国で酒一升銭十九文から二十三文位の値であったという古い記録を見て、大....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
充分に行なわれなかったのに、一方霊廟の別当、つまり墓守りの方へは徳川家から直々に
祿米手当があった上に、世に知られない余
祿が数あったのであろう。 増上寺の寺境六....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
計や、庶務に従う御賄頭、勘使兼御買物方、御普請掛、御勘定役などの諸役人は、どれも
祿高百俵内外の旗本とか御家人とかいう将軍お目見え以下の軽い武士であった。そして、....