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禁
「禁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
が、それにもかかわらず、今市兵衛が呼びすてにするのを聞くと、依然として不快の情を
禁ずることが出来ない。
「ともかくあれで、艶っぽいことにかけては、たっしゃなもの....
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
かえして貰うまで、かれこれ三十分ばかりも手間どった。平吉はその度に、医者から酒を
禁じられるが、殊勝らしく、赤い顔をしずにいるのはほんのその当座だけで、いつでも「....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
結婚の通知を読んでさえ微笑した私などは、いよいよ擽《くすぐ》られるような心もちを
禁ずる事が出来ませんでした。こう云えば勿論縁談の橋渡しには、その骨董屋のなったと....
「河童」より 著者:芥川竜之介
を弾《ひ》きつづけました。すると突然会場の中に神鳴りのように響き渡ったのは「演奏
禁止」という声です。僕はこの声にびっくりし、思わず後ろをふり返りました。声の主は....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
、その代り正々堂々とやる。君のように暗打ちなんぞは食わせない。いや、こりゃ失礼。
禁句
禁句《きんくきんく》金看板《きんかんばん》の甚九郎《じんくろう》だっけ。――....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
上へ載せて見せた。
麻利耶観音と称するのは、切支丹宗門《きりしたんしゅうもん》
禁制時代の天主教徒《てんしゅきょうと》が、屡《しばしば》聖母《せいぼ》麻利耶の代....
「葱」より 著者:芥川竜之介
おれはこの挿話《そうわ》を書きながら、お君さんのサンティマンタリスムに微笑を
禁じ得ないのは事実である。が、おれの微笑の中には、寸毫《すんごう》も悪意は含まれ....
「白」より 著者:芥川竜之介
のために啣《くわ》え出された。市長は今後名古屋市に限り、野犬|撲殺《ぼくさつ》を
禁ずると云っている。
読売新聞。小田原町《おだわらまち》城内公園に連日の人気を....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
佐は思わず苦笑《くしょう》した。「余興掛も気が利《き》かなすぎる。男女の相撲さえ
禁じている将軍が、濡《ぬ》れ場《ば》を黙って見ている筈がない。」――そんな事を考....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
しているのである。そう云うことを考えると、天上に散在する無数の星にも多少の同情を
禁じ得ない。いや、明滅する星の光は我我と同じ感情を表わしているようにも思われるの....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
あいれん》を請う情と共に、犯し難い決心の色が、浮んでいる。――必ず修理の他出を、
禁ずる事が出来ると云う決心ではない。
禁ずる事が出来なかったら、どうすると云う、決....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
狂したる罪は鼓《こ》を鳴らして責めざるべからず。否、忍野氏の罪のみならんや。発狂
禁止令を等閑《とうかん》に附せる歴代《れきだい》政府の失政をも天に替《かわ》って....
「鴨猟」より 著者:芥川竜之介
獲れないのが大いに嬉しいと見えて、「えらい、このごろの鴨は字が読めるから、みんな
禁猟区域へ入ってしまう」などと手を叩いて笑っていた。しかもまた、何だか頭巾に似た....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
を暮らし、終に眠るがごとくにこの世を去り、静かに墓地に葬られた頃になると、落涙を
禁じ得ない。 前編に大体の伝記を述べて、後編に研究の梗概を叙することにした。 ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
り、悪事をはたらくものを絶えず脅やかしていた。一方、彼の前の机の上にはさまざまな
禁制品や御法度の武器が、なまけものの腕白小僧からとりあげられて置いてあった。かじ....