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「禁じ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禁じの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
に、暗い影を投げるような――彼自身の実力が根本的に怪しいような、いまわしい不安を禁じることが出来ない。 「自分はさっきまで、本朝に比倫を絶した大作を書くつもりで....
ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
かえして貰うまで、かれこれ三十分ばかりも手間どった。平吉はその度に、医者から酒を禁じられるが、殊勝らしく、赤い顔をしずにいるのはほんのその当座だけで、いつでも「....
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
にあるのではないか。自分はさらに同じような非難を嫁が島の防波工事にも加えることを禁じえない。防波工事の目的が、波浪の害を防いで嫁が島の風趣を保存せしめるためであ....
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
作った物も、やはり測定器にかけられるのでしょうか。」 「それは、ゾイリアの法律が禁じています。」 「何故でしょう。」 「何故と云って、ゾイリア国民が承知しないの....
」より 著者:芥川竜之介
おれはこの挿話《そうわ》を書きながら、お君さんのサンティマンタリスムに微笑を禁じ得ないのは事実である。が、おれの微笑の中には、寸毫《すんごう》も悪意は含まれ....
将軍」より 著者:芥川竜之介
佐は思わず苦笑《くしょう》した。「余興掛も気が利《き》かなすぎる。男女の相撲さえ禁じている将軍が、濡《ぬ》れ場《ば》を黙って見ている筈がない。」――そんな事を考....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
しているのである。そう云うことを考えると、天上に散在する無数の星にも多少の同情を禁じ得ない。いや、明滅する星の光は我我と同じ感情を表わしているようにも思われるの....
星座」より 著者:有島武郎
極めおり候えば因習上小生の所存御理解なりがたき節《ふし》もやと存じむしろ御同情を禁じがたく候えどもけっして女子の現状に屏息《へいそく》せず艱難《かんなん》して一....
外科室」より 著者:泉鏡花
。動きゃあしないから、切っておくれ」 予はそのあまりの無邪気さに、覚えず森寒を禁じ得ざりき。おそらく今日《きょう》の切開術は、眼を開きてこれを見るものあらじと....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
忍ぶ恋路の音を立つれど、夫は学校の教授たる、職務上の遠慮ありとて、公に弾くことを禁じたれば、留守の間を見計らい、細棹の塵を払いて、慎ましげに音〆をなすのみ。 ....
琵琶伝」より 著者:泉鏡花
し。あらぬを知りつつ謙三郎は、日に幾回、夜に幾回、果敢なきこの児戯を繰返すことを禁じ得ざりき。 さてその頃は、征清の出師ありし頃、折はあたかも予備後備に対する....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
につけてもわれ等は、かの活神、活仏気取りの浅墓な心懸の人々には、つくづく長大息を禁じ得ぬ。本人も本人だが、その存在を許す周囲の人達も人達である。日本民族が精神文....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
種のうかがい知るべきものではないが、私はこれらの美を解し得ない彼らにむしろ同情を禁じ得ない。 我々の感じる美、我々を刺戟する芸術的感興は、常にあるがままなる民....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
を暮らし、終に眠るがごとくにこの世を去り、静かに墓地に葬られた頃になると、落涙を禁じ得ない。 前編に大体の伝記を述べて、後編に研究の梗概を叙することにした。 ....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
ごとく考えかくのごとく企つべきものでないと信じている。僕はただかの自ら敬虔の情を禁じあたわざるがごとき、微妙なる音調を尚しとするものである。 そこで文章の死活....