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「禁制品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禁制品の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
た。彼女も、また、危険を冒してもそれをやった。 やかましい税関をくゞり抜けて、禁制品を持ちこむのは、荒くれた男よりも、女の方が、――殊にまだどこかあどけない娘....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
になる。露西亜境の黒龍江を渡ると四倍になるんだそうですが、これは拳銃でも何でも、禁制品はミンナ同じ事でしょう。売国行為だか何だか存じませんが、儲かる事は請合いで....
名娼満月」より 著者:夢野久作
品のことで、翡翠、水晶、その他の宝玉の類、緞子、繻珍、羅紗なぞいう呉服物、その他禁制品の阿片なぞいうものを、密かに売買いするのであったが、その当時は吉宗将軍以後....
十二支考」より 著者:南方熊楠
別格に上げたりするは、自分の嗜好《しこう》を満足せんため国法を破って外人に地図や禁制品を贈った者に贈位を請うのと似たり張ったりの弊事だが、いかに金銭本位の世とは....
偽りのない文化を」より 著者:宮本百合子
バイト率はどうだろう。月謝の値上げはどうだろう。PTAの物品交換会で、数十万円の禁制品が没収されたという新聞記事は、心ある親たちと教師に、どんな感銘を与えたろう....
役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
没収したという事件です。没収の理由はよくわかりませんが、多分わいせつの図画で輸入禁制品だというにあったのでしょう。 外国帰りの旅客がわいせつないかがわしい春画....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
り、悪事をはたらくものを絶えず脅やかしていた。一方、彼の前の机の上にはさまざまな禁制品や御法度の武器が、なまけものの腕白小僧からとりあげられて置いてあった。かじ....
肌の匂い」より 著者:三好十郎
とがあるのだ。記憶は無いが、その時春子をも見た筈。その時は、たしか組の若い者が「禁制品であろうと何であろうと、どんな料理でも酒でも、スシなんかも食わせる家が有る....