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「禁庭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禁庭の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
行も絶え絶えで、如何に高貴の身分家柄でも生活さえ困難であった。織田信長より前は、禁庭御所得はどの位であったと思う。或記によればおよそ三千石ほどだったというのであ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ろこばれようかと彼女は考えたのである。 「御覧、これはサヨリというおさかなだよ。禁庭さまに差し上げるんだよ。」 幼い和助なぞは半分夢のように母の言葉を聞いて、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
君が代は諫めの鼓鳥|狎《な》れて、風さへ枝を鳴らさゞりけり」、三二〇に「今の世に禁庭八月の燈籠の作り物等に鼓上に鶏あるを出す、諫鼓苔深くして鳥驚かずの意より出《....
にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
上に昇り、夜の凉風肌を慰むる興に惹かせられ、御殿の御階近くへ出御、光遍き秋空に、禁庭の荻叢に歌う虫の音に、ご興尽くるところを知らず、一膳を用意するよう仰せられた....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
して遊歴の途に上っている。 「看聞御記」には、伊勢守上洛の記事や、また、伊勢守が禁庭に召されて、その剣技をもって、正親町天皇の天覧の栄に浴したことなどを屡※記載....