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「禁廷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禁廷の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
応仁の乱」より 著者:菊池寛
歩いた公卿も有ったと云う。 こんな世相であるから、皇室の式微も甚しかった。昼は禁廷左近の橘の下に茶を売る者あり、夜は三条の橋より内侍所の燈火を望み得たとは、有....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
行っても当節は、いたずら者が多くて困りますな」 「仰せの通り。上方のいたずら者は禁廷のお庭の前でいたずらをする、江戸のいたずら者は将軍の膝元をつついてふざける、....
源氏物語」より 著者:紫式部
才に生まれて来ているとしても、現在の帝がこうした婿かしずきをあそばすべきでない、禁廷の中のお居間に近い殿舎で一臣下が新婚の夢を結び、果ては宴会とか何とか派手なこ....
三国志」より 著者:吉川英治
「願わくば自分に精兵五千を授け給え。直ちに禁門に入って、新帝を擁立し奉り、多年禁廷に巣くう内官どもをことごとく誅滅して見せましょう」 何進はよろこんで、 「....
三国志」より 著者:吉川英治
儀仗の兵士をすべて、北掖門にとどめて、そこから先は、二十名の武士に車を押させて、禁廷へ進んだ。 「やっ?」 董卓は、車の内でさけんだ。 見れば、王允と黄※の....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ず唱門師禁裏に参上して之を囃す例であった。 千秋万歳と称して、正月の四日五日に禁廷に罷り出でて色々の曲舞を奏した者も、亦唱門師であった。 言継卿の頃には、京....